梅雨の時期の「雨ヶ池」

水を湛えた雨ヶ池をまだ見たことがない

一度見てみたいと思っていた

でも機会がない それは言い訳かもしれない

梅雨の大雨が明け方まで降った朝 思わぬ晴れ

 

この日は山友が新しい靴を買ったというので

靴慣らしの山歩きと決め 短い距離の往復にしたf:id:takumi-shishou:20200630230742j:plain

長者原に車を止め 片道約一時間の森林散歩

岩を抱く森の中を歩く なだらかな登り

気温約20度と涼しい森の中 心地よい汗をかく

f:id:takumi-shishou:20200630225535j:plain

峠を越えると視界が開け 湿原の木道が現れる

その先に 水を湛えた窪地が見えた 水のある雨ヶ池だ

f:id:takumi-shishou:20200630231926j:plain

あれだけの大雨が降った後だというのに 池は意外と小さかった

最も多く水を湛えたときは 木道近くまで水が迫ってくるらしい

池の遥か先には 平治岳の2つに割れた峰が見える

2週間前だったら ミヤマキリシマでピンクに染まっていたことだろう

f:id:takumi-shishou:20200630232756j:plain

少し先から振り返ると 三俣山の北峰がそびえている

湾曲した木道と 開けた湿地帯が 開放的な景色をつくる

其処に 水を湛えた「雨ヶ池」が アクセントになっている

f:id:takumi-shishou:20200630234449j:plain

この木道 雨ヶ池の反対側にも 小さな池ができていた

地形からして 繋がることは無さそうだが こちらの池も

降雨後にしか見られない レアな池のようだ

この右の斜面にも ミヤマキリシマの頃はピンクの花が咲く

 

今度はもう少し雨が続いた時に来てみよう

もっと大きな池になっているところを この目で見てみたい

f:id:takumi-shishou:20200630235515j:plain

長者原の「タデ原湿原」に戻ると 黄色い「キスゲ」が咲いていた

幾つもの蕾が付いていて これから暫く楽しめそうだ

f:id:takumi-shishou:20200630235544j:plain

ところどころに アヤメが咲いている これもまた奇麗だ

近づいて撮れないのが 残念だった

伐株山の パラグライダー あわや…

f:id:takumi-shishou:20200525232912j:plain

万年山の帰り 車で 20年以上ぶりに伐株山に登ってみた

こんなに奇麗に整備されているとは思わなかった とっても奇麗に整備されてた

 

f:id:takumi-shishou:20200525233151j:plain

此処はパラグライダーの発着場 遥か下にも着陸するための場所はある

 

f:id:takumi-shishou:20200525233904j:plain

田んぼの中の 黄色で囲んだ場所が着地のためのエリア あの狭い場所に降りる
こんな高いところから飛立って あそこに着地するって 凄いことだと思う

 

f:id:takumi-shishou:20200525234124j:plain f:id:takumi-shishou:20200525234436j:plain f:id:takumi-shishou:20200525234222j:plain f:id:takumi-shishou:20200525234321j:plain

たまたまなのか ちょうどその場所から飛立つ人が居た

飛んでいる様子は 見かけることがあっても 飛立つ瞬間は初めてだった

 


伐株山のパラグライダー

f:id:takumi-shishou:20200525234820j:plain

一人飛立った後 直ぐにもう一人やってきて また飛立って行った

 


伐株山パラグライダー これぞベテランのテイクオフ

 

f:id:takumi-shishou:20200525235702j:plain

先ほどの二人が 同じ空を飛んでいる 上昇気流を捕まえてその場にとどまっていた

 

f:id:takumi-shishou:20200525235831j:plain f:id:takumi-shishou:20200525235900j:plain f:id:takumi-shishou:20200525235940j:plain

着地の瞬間 臀部がエアバックになっていて 衝撃を和らげるようになっている

全く知識のない僕でも その様子を見て理解できた よくできていると感心する 

 

f:id:takumi-shishou:20200526000555j:plain

これからタンデムのフライトがあるといわれ 観覧に良い場所を与えられた

カメラを持つ僕に いい写真を撮るようにと言う パラの仲間たち

f:id:takumi-shishou:20200526001052j:plain

フライトの瞬間 まさか あわやの こんな事態になろうとは思わなかった


伐株山のパラグライダー あわやのテイクオフ

 

f:id:takumi-shishou:20200526001357j:plain f:id:takumi-shishou:20200526001433j:plain f:id:takumi-shishou:20200526001614j:plain

誰も怪我をすることもなく  無事に着地しました 良かった良かった

 

f:id:takumi-shishou:20200526001749j:plain

伐株山は 万年山のすぐ北に位置する 文字通り 伐り株のような形状の山です

 

 

              伐株山の昔話

 

 昔むかし、ずっと昔、玖珠盆地(くすぼんち)の中ほど、万年山(はねやま)の北側に天にもとどきそうなくすの大樹がそびえ立っていました。くすの木のてっぺんはいつも雲の上までのび、朝日があがる時には有明海(ありあけかい)に影がとどき、夕陽を隠して四国の松山(まつやま)まで影がかかる大木でした。

 まったく地面に日があたらず、田も畑もみんな影になってしまい、一日中薄暗く、米や野菜などの作物は育たず、村の者は次々と病気になって倒れ、たいそう困っておりました。「あのくすの木がなければよい。何とかして、あのくすの木をきり倒すことは出来ないものか。」と、村の衆はこの村一番の知恵者のお庄屋さんを囲んで、くる日もくる日もそうだんしました。

 ちょうどそのころ、木牟田(きむた)にたいそう力持ちで腕じまんのこびき(きこり)さんが住んでおりました。

 村の衆は、なん日もなん日もそうだんしたあげく、この腕ききのこびきさんにたのんで切ってもらうことにしました。

 木牟田の腕ききこびきさんは、早速これも力持ちでうでじまんの若い五人のこびきさんを連れて、このくすの大樹の根元までやってきました。こびきさんたちは、目の前にみあげるくすの大樹のあまりにも大きさに、またまたビックリしました。

 さっそくたたみさんまいじきもある大きなこびきのこを使って、二人ずつでギーコンギーコンと力を合せて押したり引いたり、一日中汗をふきふき働き、薄暗くなって家に帰りました。

 

 次の日もいい天気、こびきさんたちがくすの木の根元まで来て見ますとおどろいたことに、昨日の夕方、暗くなるまで汗を流して切ったその切り口が見つかりません。あまりの大木だから切り口をまちがえたのかと、くすの木を一まわりしてみましたが、やっぱり切り口は見つかりません。しかたなくこびきさんは昨日切り始めた場所と同じところをまた力を合せて切りました。

 三日目、四日目、五日目もその次の日も、切り口は見つかりません。せっかく昨日あんなに汗びっしょりになって力いっぱい切ったのに、その切り口は消えてきず一つついていません。こびきさんたちはがっくりと力を落してしまいました。

 そんなある日のこと、身のたけ九百しゃくもある大男が里にやってきました。そしてこびきさんたちに、「お前たちがいくらきろうとしてもそれは無理だ。私にまかせるがよい。私が見事このくすの大樹をきり倒してあげよう。」と大男はみじたくをととのえると、大きなおのでくすの大木に立ち向い、自分のひざの高さに合せて、カチン カチンとおのをふりおろしました。ところが不思議なことに、大男がいくらかいりきをふりしぼっておのをくすの大木に打ち込んでみきを削り落しても、翌朝には削られたみきの場所が元通りになって直っておりました。

 「これはいったいどうしたことじゃ。」
 
 さすがの大男も困りはてて大きなおのを投げ出し、思案にくれていました。するとくすの木の上の方からスルスルと降りて来たものがありました。

 それはいつも『クサイ クサイ』とくすの大樹に笑われ、いためつけられているヘクソカズラの精でした。ヘクソカズラの精は大男に向っていいました。

 「私たちはいつもこのくすの木にまかりついていて、くすの木からようぶんをもらって生きています。ですからくすの木が傷をつけられると、いつものごおんがえしに私たちはすぐ汁を出して傷口にぬり、傷口をなおしていたのです。ところが私の出す汁がくさいと言ってこのくすの木が笑ったり、嫌がったりするのです。このくすの木がこんなに小さい頃からずいぶんとかわいがってあげ、私がくさいおかげで虫もつかず、病気にもかからず、台風に傷ついてもすぐになおしてこんなに大きくなったのに、そのおんも忘れて私のことを『クサイ クサイ』と嫌がっています。あまりのおん知らずに、私は腹を立てています。そう、私がひでんをお教えしましょう。毎日きっただけのきくずを焼きすててしまえばよいのです。」とヘクソカズラの精は教えてくれました。

 

 それから大男やこびきさんは、ヘクソカズラの精が教えてくれた通りに毎日その日の切りくずは焼きすて、焼きすててはきりつづけました。
 
 夏が来、秋が来て、寒い冬が来ましたが、こびきさんや大男たちは休まずきりつづけました。
 
 ギーコン ギーコン カーン カーンと、木を切る音が岩扇山(がんせんざん)にこだまして、森の衆も塚脇(つかわき)の衆も「こびきさんたちは、今朝も早よからがんばっている。俺たちもがんばらぬば。」と、こびきさんたちを応援しました。

 そうして三年三ヵ月がすぎ春がやってきて、くすの大樹をきり倒すことができました。

 玖珠盆地や日田盆地(ひたぼんち)は大きなみずうみだったのが、大木が倒れたのでみずうみの土手が切れて水が流れ出して玖珠川(くすがわ)ができ、水が流れ出してしまってひて(日田)しまいました。

 きくずを焼きすてた所がはいざん(現在の寺山(てらやま))、くすの木のせんたんが長崎(ながさき)、落葉のあとが博多(はかた)、葉の流れついたところが斯波(しば)、その切株が「伐株山(きりかぶさん)」だといい伝えられています。

 くすの大樹がきり倒されてからは村々や里に日がさすようになり、日田(ひた)、夜明(よあけ)、朝日(あさひ)、光岡(てるおか)などの地名が生まれました。

 「玖珠」という地名も、このくすの大樹に由来しているといわれています。

 

 

以上、玖珠町のホームページから引用

 

 

ちなみに 隣の万年山(はねやま)には 

伐り株が倒れたとき根元が跳ね上がってできたと記されています

f:id:takumi-shishou:20200526065648j:plain

 

令和2年5月24日 万年山のミヤマキリシマ

f:id:takumi-shishou:20200524215159j:plain

何年ぶりだろう 万年山のミヤマキリシマを見に行こうと思い立った

今回は山頂から尾根筋を歩き 「はなばたけ」に向かうルート

駐車場までは狭い道路を登っていくと いつの間にか標高は900mに

f:id:takumi-shishou:20200524212814j:plain

午前10時半頃に万年山の登山口駐車場に到着したが 

やはりシーズンだけあって車が多い 特に県外ナンバーが目立つ

緊急事態宣言が緩和されたとはいえ まだ県外越境はどうかと思う

f:id:takumi-shishou:20200524215744j:plain

山頂に着いたのは12時前 あちこちで登山者が昼食をとっていた

f:id:takumi-shishou:20200524220048j:plain

山頂付近にもミヤマキリシマが咲いているが 大きな群生はない

f:id:takumi-shishou:20200524234044j:plain

尾根筋はところどころで景色の良い場所がある 下は数十メートルの切り立つ崖

f:id:takumi-shishou:20200524235032j:plain f:id:takumi-shishou:20200524235106j:plain

メサ台地特有の地形 下を覗き込めないが 周囲を見るとその様子がよく分かる

f:id:takumi-shishou:20200524235405j:plain f:id:takumi-shishou:20200524235432j:plain

尾根筋を降り 左に少し歩くと「はなぐり岩」がある はなぐりとは牛の鼻のように

貫通して輪を付けられる形状のこと 岩を抜けると 岩に石象のような顔がある

人工物ではなく 石のヒビや凹凸がこのような形状を作り上げているから面白い

f:id:takumi-shishou:20200524234224j:plain

はなぐり岩からしばらく歩くと「はなばたけ」に到着した 此処で昼食をとる

f:id:takumi-shishou:20200524234324j:plain

人が通る通路は 奇麗に草が刈られていて 庭園のような装いの「はなばたけ」

f:id:takumi-shishou:20200524234549j:plain

結構広い範囲に自生したミヤマキリシマ 中心が谷筋になり 両側に緩い傾斜

その傾斜に無数の株が植わっている 傾斜を登るとその広さがよく分かる

f:id:takumi-shishou:20200525000907j:plain

様々な色の花が咲き乱れる「はなばたけ」 久しぶりに 今日は良いものを見た

亀塚古墳

f:id:takumi-shishou:20200522232401j:plain

大分市坂ノ市にある前方後円墳 亀塚古墳 

グーグルマップにも くっきりと映っている

f:id:takumi-shishou:20200522231728j:plain

実際に見るとその大きさに驚かされる 

こんな田舎にこんなものがあったのだと ビックリする

f:id:takumi-shishou:20200522231808j:plain

円墳の最上部には石棺があり 此処に誰かが葬られていた

この大きな構造物が 墓地であることを改めて思い知る

OPAM 県立美術館の外壁が… こんなだとは知らなかった

f:id:takumi-shishou:20200522230252j:plain

昨日の昼間 OPAMの前を通った時のこと ある異変に気付いた

f:id:takumi-shishou:20200522230542j:plain f:id:takumi-shishou:20200522230559j:plain

外壁の3区画がリフトアップされて 見事に開いていた 

警備にあたっていたおじさんに話を聞いてみると 通常はGWに開放して

空気の入れ替えをするのだが 今年はGWにできなかったので今日になったという

 

この壁全体を眺めて気付いたことは すべて同じデザインだという事

なのでもう一つ聞いてみた この壁ってみんな同じ形だけど…

するとこの面はすべて同じように開くという これだけ大きな開口面ができれば

換気だけでなく 展示物の出し入れも容易にできそうだ 

 

こんな構造になっていようとは… たまたま通り掛かって見ることができたが

意外と知らずに過ごしていることって多いのかもしれない

 

f:id:takumi-shishou:20200522231509j:plain

来年のGW 覚えていたら来てみようと思う 

またこの風景を見ることができるだろうか

OLD RAIL BOARDWALK 大分 旧日豊本線

f:id:takumi-shishou:20200522060331j:plain

日豊本線の脇に 旧日豊本線のレールを敷きなおし 其処を公園化していた

OLD RAIL BOARDWALK 昔のレールを木道になおした公園

f:id:takumi-shishou:20200522060402j:plain

鋼製のゲートが レールをイメージさせて とても良い感じに仕上がっている

f:id:takumi-shishou:20200522060859j:plain

道路を跨ぐ部分は縁切りされていて 其処にも同じロゴが小さく表示されている

f:id:takumi-shishou:20200522061136j:plain f:id:takumi-shishou:20200522065057j:plain

レールが分岐するポイントの部分も再現され それっぽく仕上がっている

東側の端部は新たに設けられた鉄橋をイメージした上り傾斜になっていて

その先にある 大分川の土手に続いていくようなイメージ

f:id:takumi-shishou:20200522065223j:plain

横から見ると 銀河鉄道999をイメージさせるような カタパルト風のエンド

f:id:takumi-shishou:20200522070701j:plain

まだ未完成の公園のようだが 付近の人たちの憩いの場になりそうな空間

全体が整備されたら またゆっくりと散策してみたい