カラスの子
烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ。
野口雨情の有名な童謡
『七つの子』である
野鳥が見せる
子を思う親の愛の詩
カラスは通常2~5個の卵を産み
育てるらしい
川原を散歩していたら
土手の並木の下に
ひと際目立った鳥が居た
カラスの子・・・だった
まだ飛べない
一生懸命巣に戻ろうと
上を目指していた
巣は何処にあるのやら
そういえば先週この辺り
クスノキの剪定をしていた
その影響で落ちたのか・・・?
暫く様子を見ていると
親鳥がやって来た
高い木の上から
その子に何か声をかけていた
まだあどけない
羽も貧弱なハシボソガラスの子供
この子は育つことができるのだろうか
何もすることのできない
歯がゆい自分がそこに居た