目が覚めると 窓の外がほんのり紅い
時間を確認する 午前五時過ぎ
朝焼けか… 玄関から外を覗いてみる
妖しく燃える空の雲
空の色合いが面白い
カメラを持って外に出る
此処からじゃ日の出は見れない
かといって 今からじゃ移動時間も無い
近場の岸壁に車を走らせて
防波堤から東を覗くと
既にお日様の半分が頭を覗かせていた
ゆっくりと昇る太陽 音もなく流れる雲たち
柔らかな光に 微かな風と 優しい波が
その 時の流れを ゆっくりとさせる
黄金に変わる雲の色
黄金に染まる波の色
工業地帯に昼夜はなく
蒸気の雲がそこから沸き立つ
此処にはもう 風景となってしまった
そんな煙突や 工場の建物たちが
いつもと変わらぬ 毎日のように
幾度も幾度も 繰り返しながらも
いつもと違った朝を 見せてくれた