立ち待ち

今日は空が澄みきって
とっても綺麗な雲だった

写真に撮れなかったのは
残念だけど
瞼の裏にはちゃんと焼き付けた

青い空　白い雲

灰色に　七色の雲

全てが僕に
何かを言おうとしていた



夕暮れ
今日最後の太陽が
雲の輪郭を浮かび上がらせる

黄金色の雲　黄昏る空



紅い月が昇るのを待つ
なかなか現れないそれは

雲の上から　ここだよって
明るく顔を覗かせた

輝きのない赤黒い月を待つ僕は
少し残念に思い　反面感謝した

今の僕に暗さは要らない
今夜の立ち待ちの月のように
明るい月が
今の僕には必要だから