別府の山の上のほう 志高湖という湖がある
此処は人口のダム湖 とはいえ 昔からの湖もあったようで
周囲は緩やかなすり鉢状になっている
湖面にはスワンボートが浮かび 水の中には沢山の鯉が泳ぐ
この時期に湖面を覗き込むと 鯉の稚魚が沢山泳いでいることに気付く
でも 殆どの人は ソレに気付くこともない
此処は 知る人ぞ知る 格安のキャンプ場
フリーのテントサイトに車で乗りつけができ
3千円ほどで家族4人が 持ち込んだテントを張って キャンプできる
さて 毎年8月下旬の土曜日に「志高湖火祭り」が行われる
コレまでに見たことがなかったので先週の土曜日に行ってみた
ちょうど特設のステージでお神楽が行われた 演目は「ヤマタノオロチ」
スサノオノミコトが大蛇退治をするという 日本の神話である
お神楽の太鼓やお囃子は 心が躍る
高原の夜は涼しく 虫の声が聞える中 激しく神楽を舞う
遠巻きに眺める 大勢の人たち
やがて演舞は終わり 皆が湖畔へと移動する
火祭りの始まりである
その祭りは音もなく始まる
湖畔に並べられた松明に火を灯し それが消えるまでの時間を
ゆっくり楽しむ 揺らぎの時を楽しむお祭り
ぽつぽつと 順に明かりが灯り 松明の日が 湖面をほぼ一周する
時も流れて やがて 一つ二つと灯が消える
静かに始まった湖面の祭りも 静かに終ってゆく
そしてキャンプサイトに また いつもの 静寂が戻る