仕事納めの日に 登り納め ~2015-12-28 くじゅうの霧氷~

12月28日 月曜日
休みをもらっていたので 山の様子を見に行ってみた
これが 今年の登り納めとなる

最初は大船山に登って 大猿のような大岩を見ようと思ったのだが
牧野道の柵が閉っていて ガラン台まで登ることができなかった
山を見上げても 山頂は白くもなく 霧氷すら拝めそうもない

時刻は既に9時を回っていた 今水から登れば3時間掛る
そこまでして登るつもりもない 「牧ノ戸にでも行ってみるか」
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午前5時頃に 牧ノ戸峠のウェブカメラを見た時には既に
ライトの点いた数台の車と 登山の支度をする人の姿があった
「車…多いかな? 様子を見て登るかどうか決めよう」
そんなことを考えながら牧ノ戸に向かって行った

くじゅう花公園付近からくじゅう連山を見ると 西北西の方から
沢山のガスが山頂を覆っていて その様子が窺えない
ガスが掛っていない大船山の山頂は まったく白くない
「大船にしなくて良かったみたいだな」そう思いながら先に進む

牧ノ戸の駐車場は 正面部分の7~8割方が埋まっていたが
天候のせいか 10時前だというのに 思った程多くない
運良く いつも止める場所に 1台分のスペースが空いていた
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暫く周囲を見ていたが ガスが濃く 沓掛山すら見えない
周囲を見ると これから登ろうとする人が結構居た
「登ってみるか」それから支度をはじめ 10時に登山開始
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「霧氷が見られれば良しとしよう 取りあえず扇ヶ鼻まで」と思い出発
それにしても寒い 雪は全くないのに 霜柱だけは長いのが生えている
牧ノ戸の上の展望所からの眺望もこのとおり ガスに巻かれている
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登り詰めた所で身体が熱くなり 上着を脱ぐ
常設の寒暖計を見ると マイナス6度 気温は低い
でも風が無いので 体感的にはそこまで寒く感じない
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アセビの蕾に霜がついている いかにも寒そうに見える
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沓掛山を越える 岩肌は濡れていないので 凍ってもなく
アイゼン無しでも 滑る心配はない
ガスは少しづつ流れている 晴れてくれると良いのだが…
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一見 泥濘んでいるように見える地面 実は凍っている
白く見えるのは水ではなく氷だ 歩いたままの凸凹が
そのまま凍っている これがまた 実に歩き辛い
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これがその凍った部分 泥でできた足跡だというのに
それはまるでキャラメルかチョコレート菓子のよう
固まった氷の結晶が 縦横無尽に延びている

ただ固く凍った泥は 表面から数センチの氷となっていて
歩くと ガチガチな場所と ボクボクした感じの場所がある
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始めてみた時はその長さに驚いた霜柱 これは短い方だが
街中のものとは違い 長いものは まるで髪の毛のように長い
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そうこうしているうちに 2人組に追い越されてしまった
まぁ急ぐ必要もないし 汗をかいても良くないので ゆっくり登る
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扇ヶ鼻分岐手前の所まで来ると ガスも少し晴れて
霧氷が見えてきた 一定の高度から上は真っ白になっている
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これまでそんなに多く付いていなかった霧氷も
この辺りだと 1cm以上育っている
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あの先が扇ヶ鼻分岐 見事なまでに 霧氷の華が咲いている
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こうして見上げると サンゴ礁のようにも見える
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ゆっくりと 1時間20分程掛け 扇ヶ鼻分岐に到着
さてとこれからどうするか 扇ヶ鼻の方に登ってみよう
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登りかけたものの またガスが掛って来た
それと 上に登って行くほど 風が強い
身体が極度に冷やされそうだったので 途中で引き返す
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差し当たり 避難小屋まで行くことに決めた
この辺りの登山道は 意外と風はない
それでも ガスの流れが早いところを見ると
山頂付近は 風が強いのだろう
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風が強くないせいもあってか 西の千里ヶ浜付近には
霧氷が無い 肥前ヶ城の斜面にも 僅かな霧氷
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12時前 避難小屋に到着 またガスに覆われた
地面は凍っているものの 溶けはじめていた
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小屋の中で昼食を摂り 外に出るとガスが晴れていた
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久住山を見上げると 北側斜面には霧氷が付いていた
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昼食を終え帰路に着く 気温が上昇したとは言えないが
凍った大地は溶け始めている 太陽の力のようだ
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久住山 すぐそこにあるのに こうして見ると遠くに見える
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空の色が鮮やかに深い青 これでこそ冬の空 気分が良い
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下って行くと 扇ヶ鼻はまだ霧氷の大地
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徐々に溶け落ちてはいるようだが まだたくさん残っている
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青い空と 白い雲 黒い大地に 白い霧氷
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晴れた時の霧氷は また一段と映える
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これで雪が積もっていたら なにも申し分ないのだが
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土の登山道も 陽の当らない場所は まだ凍っていた
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沓掛山の近くまで下ってきた 此処は凍っていた土が
完全に溶けていて 靴が泥まみれになってしまった
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またガスが掛ってきた 山の天気は変わり易い
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もう2時が近い 牧ノ戸峠の駐車場 見下ろすと
登山者の車も少なくなっていた
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これが今年最後の登山となった
雪中行脚をしたかったが 残念ながら叶わなかった

雪山は 年明けに期待することにしよう

それでは 良いお年を