くじゅう星生山 流星群と明け方のショー

2018年8月12日の夜から13日の夜明け前に掛けて、
ペルセウス座流星群が見えるらしい。
比較的多く流れるとのこと。
これは行かなきゃ。

さて、流星群をどこで見るか。
できるだけ光の害が無いところで見たい。
山頂で見よう!
どこの山?近くて、登りやすくて、人の少ないところ。

ついでに朝まで居るなら日の出も見たい。
くじゅうなら比較的楽に登れる。
ついでに日の出も見たい…。

この季節の日の出の方向は大分で71.6度の方向。
久住山や中岳は大船山に隠れてしまう方向だ。
そうなると手前の星生山が良さそうだ。
星生山にしよう。

何時に登るか。
山頂で2時間以上は眺めていたい。
日の出が5時34分。
となると、その1時間前くらいから白み始める。

2時半には山頂に居たい。
12時頃に登山開始する必要がある。

簡単なタイムスケジュールを組んで、前夜に出発。


途中、久住高原を抜けてきたが、道路端には多くの人が、
思い思いのスタイルで天体ショーを楽しんでいた。
中には、車道に駐車していたり、車道を歩いてたりと、
危険でマナーのよくない人の多いことに驚く。


時間を持て余していたので登山口には11時半頃に到着。
駐車場は天体観測をしようとする人で、ほぼ埋まっていた。
それでも登山口近くにも数台置けるスペースがあり止めた。

駐車場で身支度をしてリュックを背負う。
イメージ 1
11時50分登山開始。
食料のほか、カメラ用の機材や、組立式の椅子などで重い。
登り始めて軽くしなかったことに後悔しながらも進むと、
30分もすると、その重量にも慣れてきた。

登り始めると、先にもヘッドライトの明かりが見える。
後ろを振り返るとそこにも人の明かりが見えた。
真夜中でも登山者は居ることに勇気付けられる。

星生山山頂には2時前に到着。
リュックの重さで、想定以上に遅い到着。

山頂には誰も居ない。
たぶん先の久住山や中岳などに向かったのだろう。
星も日の出も見えればよいが。

山頂は風が強く、気温も低い。
ここに向かう途中の気温は20度をきっていた。
山頂はそれ以上に低い気温。
まして風で体感気温は下がる。

ウインドブレーカーを着るが寒い。
レインウェアを着るがやっぱり寒い。
ウルトラライトダウンのジャケットを下に着込む。
これでもまだ寒いが身体を動かし温まる。

カメラを用意し星空を撮る。
眺める夜空には時折流れ星が見える。
これを写真に収めるのは至難の業。
シャッターを開けっ放しにし望むも、無残なもの。
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1分もシャッターを開いておくと、遠い大分市も明るい。
まるで夜明け前のように見える。
これが午前2時の様子だとは思えない。

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これは中津方向を撮ったもの。
中央の赤い点のような明かりの左の白い光は玖珠の町明かり。
ズ~ッと奥にオレンジ色に見えるのが行橋から北九州方面の明かり。
よく見ると、その右方向に遠くには、山口県の周防灘沿いの明かりも見える。

午前4時ごろまでに数十個の流れ星が見えた。
流星に混じって、人工衛星や飛行機も沢山飛んでいた。
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唯一、流星が写っていたのがこれ。↑
右側、大分市上空を左上から右下に流れ落ちていた。

4時前になるとガスが立ち込め、周囲の見通しが悪くなる。
星空をあきらめ、椅子に横になって身体を休める。
ガスが晴れてきた5時ごろの様子。
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日のでは望めそうにないが、雲海が面白い景色になっていた。

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遠く瀬戸内海には、大きな入道雲
迫力が凄い!まるで巨人か怪獣のよう。

日が昇るにつれ、その様子も変わってくる。
透過光がとても美しい。
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まるで西洋の絵画でも見ているよう。
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こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡で見た馬頭星雲のよう。

雲はいろんな表情を見せて面白い。

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こういう画質にしてみると雰囲気が一変する。
遠くの雲海が、津波のように大地を飲み込んでいるようで怖い。

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今回の日の出は雲の上からだったのもの、意外と面白かった。
さて次回はどんな世界を魅せてくれるのだろうか。


帰りに見つけた実。
イメージ 10はてさて、これは何の実だろう?