久しぶりの朝駆け ~くじゅう連山 天狗が城~
午前3時 牧ノ戸峠に車を止め登山口から登りはじめます
登山道の奥には 前を行く人の反射材の明かりが見えます
この日は 意外と多くの人が朝駆けで登っていました
日中は30度にもなる気温ですが 山はご覧のとおり
沓掛山の途中にある寒暖計は 8度を指しています
ジ~ッとしていれば寒いのでしょうが…
重いリュックを背負って 汗をかきかき登って行きます
久住別れ手前の避難小屋近くまで来た時には
既に4時45分頃 あと30分ほどで日の出の時刻です
目的地は左前方の小高い峰 天狗が城です
久住別れの先の斜面には 先を行く人の明かりが見えます
天狗が城の頂上にたどり着いたのが午前5時15分でした
この日の大分の日の出時刻が5時17分 ギリギリのタイミングです
頂上には既に十数名の登山者が居ました
話を聞いてみると 22時に登りはじめ 午前0時から居るとのこと
どおりで 薄手のダウンを着ているわけです
地平近くには雲があって なかなか朝日が昇ってきません
御来光が見え始めたのは 5時27分頃からでした
大船山の向こうから 鈍く紅い太陽が昇り始め
やがて周囲を少しづつ照らし始めます
南天には もうすぐ欠け落ちる月が輝いています
山頂の標識越しに見える月が 皆を見降ろしています
牧ノ戸峠の方 扇ヶ鼻の方向から湧き上がってきたガスが
星生崎を越えて久住別れの方にやってきます
山頂の人たちが朝日を背にして
何やらガスの方向を眺めています
その先に見えるものは いったい…
ガスに映った天狗が城の山頂と 自分の影
そう ブロッケン現象です
でも あまり奇麗には見えませんでした
ひとしきり休んで 天狗が城を後にします
この岩を廻るように下りてきたのですが
途中で足を踏み外し 転倒してしまいました
膝を打撲して 少し切っていましたが
幸いなことに 軽症で済みました
この程度の怪我ですんだのは不幸中の幸い
持っていた治療用具で養生をして 朝食を摂り
それから下山しました 帰り道は少し膝が痛かったです
帰りはゆっくりと歩いて ちょっと時間がかかりましたが
それでも 久しぶりの朝駆けは とても心地よかったです
また秋にでも 朝陽を拝みたいものですね