梅雨の合間の朝駆け ~久住山の日の出 そして雲海~
梅雨の空模様というのは 予報どおりにはならないことが多い
数日前まで 気象庁の予報では この土日は雨ということだった
天気に変動があるということだったが… 予報官も苦労しているようだ
土曜日は 生憎の空模様 散歩に出掛けようとしたが 日中は雨
夕方には上がり 天気予報は 未明から県下全域降水確率0%
雲も適当にあって これなら朝陽が拝めるかもしれない 行こう!
息子が10時過ぎに友達と飲むので 街中まで送って欲しいという
仮眠がとれないが 昼間ゴロゴロしていたので 幾分かの睡眠はとっている
12時半に家を出て 深夜まで開いているスーパーに おにぎりを買いに行った
残念なことに 全くなくなっていた コンビニで買って そのまま いつもの場所に向かう
途中 空の様子が気になって 車を止めては空を眺めてみたが 星は見えていない
それでも 竹田市久住の花公園付近で 山の輪郭が見えたので 雲はなさそうだ
無理にとばさず安全運転で牧ノ戸を目指す 交通事故でも起こしたら元も子もない
事故は 自損や 車両同士のものとは限らない 野生動物との接触もありうる
以前 夜に山道を走行中 イノシシが飛び出してきて 撥ねてしまったことがあった
イノシシはそのまま逃走したが マイカーはバンパーが壊れ 走行が困難になった
大型の頑丈な車でも そんなこともあるので いつも周囲に注意して運転している
それにしても 今日は野生動物が居ない こんな日は珍しいと思っていたら居た
牧ノ戸の手前で ウサギ センターライン付近でジッとしてた その先には鹿がいた
野生の動物は夜行性が多い ウサギとて撥ねてしまえば可哀そうだし
今の車 衝撃を和らげるために 部品が壊れやすくなっている ウサギとて同じ
それはさておき 牧ノ戸の駐車場に着くと 雨上がりというのに 車が止まっていた
支度をしている人も 数人いて 自分も支度をしていると 車がどんどんやってくる
梅雨の数少ない天気を見計らって 皆 考えることは同じ さっさと支度を済ませ
午前2時40分過ぎには 出発できるようになっていた トイレを済ませて さていこう!
周囲は 濃いガスに包まれていて フラッシュを焚くとご覧のとおりの状況
幸い雨ではないが ジッとしていると濡れるのではと思ってしまう というのも
周囲の木々は雫を蓄えていて 枝に触れれば 雨粒のように落ちて来る
地面も びっしょり濡れている 空模様が分からない 降らなきゃいいが…
ヘッドライトの灯りが 筋になって周囲を照らす 水の粒子が光を散乱させ
遠くを照らすことができない ガスに包まれて見通しの利かない状況は続く
3:00 急な坂道の頂上に到着 此処からは比較的なだらかに登る
3:07 沓掛山の岩場を通る 通り慣れた場所だが 足元の岩が濡れていて滑りそう
足元に気をつけながら 滑るそうにない部分を選んでは 足を置いていく
3:30 扇ヶ鼻分岐手前の 少し広くなった場所で 上着を脱ぐために休憩
此処で数人の人と合流 「天気どうでしょうね?」 「日の出見れますかね?」
どうしても そんな会話になってしまう ふと空を見上げると 「あ!星が出てる」
ガスはまだ 周囲にあるものの その層の上の方に居るらしく 空は晴れていた
「日の出見えそうですね」 「雲が適度にあれば朝焼けも奇麗でしょう」
早々に休憩を済ませ先を急ぐ 後1時間もすれば 空も白み始めるからだ
3:43 扇ヶ鼻分岐 此処からは1時間も掛らずに 何処ぞの山頂に辿り着く
今日は何処から眺めようか… 天狗は人が多そうだし 中岳は一番遠い
久住山から 中岳越しに登る日を眺めるのも 良いかもしれないな
西千里を久住に向けて歩く 右前方に久住山 その山頂にヘッドライトが見える
もう山頂に人が居る そう言えば以前天狗に居た人が 12時前から居ると言ってた
夜通し 山頂で空を眺める人もいる 確かに奇麗だろう でも山頂は寒いからなぁ
4:01 避難小屋前の広場前 東の空は薄らと白くなり始めている 小屋はそのままスルー
4:25 久住山に登る途中 振り向いてみると 東の空はとても明るい
朝焼けの時間帯はもうすぐだ とはいえ 空にはまだ星が瞬いている
4:29 久住山頂に到着 東の空は だいぶ明るくなってきた
4:39 日の出まで30分を切った この辺りからの雲の色の変化が楽しい
先ずは 地平の下から射し込む陽の光が 目の前の雲の下を照らし始める
遥か地平の先では 陽が地上を照らしている しかしまだ此処には届かない
地球が丸いが故になせる業 この薄い大気の層の雲の間に 光が届いている
4:42 天狗ヶ城の頂越しの焼けた空 頂には10人以上の人影が動いている
鈍い色に焼けた空 地平の近くは 空と雲の境が混沌とし 油絵のような景色
4:51
4:53 朝焼けは最大に広がる その色も刻々と変化する この雲の赤く焼けた光
同時刻 その弱々しい光が 僅かだが 大地を照らし始めた
手前にある岩には まだ射してもいない光が当っている
星生山 硫黄山側の東斜面も 心もち赤く染まっていた
4:55 朝焼けは最大に広がり 残念なことに24mmのレンズに納まらなくなる
陽が昇ってきた 朝焼けの色も赤から橙に変化していく 雲海も染まり始める
4:56 朝焼けは 収縮し始める
4:57 刻々と 地平の明るさが増す
4:58 面に広がってた朝焼けは 陽の射す線へと姿を変える
4:59 下から雲を焦がしていた朝焼けも 殆ど消えてしまった
周囲の登山者たちは 思い思いの景色をカメラに収めていた それにしても雲海が奇麗だ
5:02 日の出を待ち望む人たち
5:04 光の筋は 放射状に延び 間もなく日の出を迎える
夜明けの章 第2幕の始まり といったところだろうか
5:07 日の出の時刻 地平に掛った雲の中に太陽はあり 中岳の向こうに昇り始める
5:08 朝陽が 中岳の向こうから 湧き上がる雲を照らし 燃え始める
5:11 中岳の頂上脇から 明るい光が射し始めた 太陽は既に地平を抜けだす
5:11 第二幕の主役 太陽が現れた 御来光だ ダイヤモンドヘッドのように輝く中岳
日の出前よりも はっきりとした陽の光に 照らされた岩肌
5:13 左には 雲の海に浮かぶ島のような三俣山 坊がつるから 波のように流れ込む雲
5:14 陽の光が強すぎて 山が 大地が 黒く沈み込む
まだ 浅い角度の陽は 雲海を赤く染めていく 神々しい瞬間
5:18 陽は 山を越え天に向かう
5:21 雲が星生に掛り そして消える 陽は昇り 辺りの緑も濃く見えてきた
迫りくる 雲の波が 峰で粉々になる とても壮大な風景に 暫し見入る
視線の先には この日最後の朝焼けの姿
この位の陽の角度のとき 彩雲が見られることが多いが 今日は無かった
南の方も 遠くまで雲海が続く 祖母山 傾山 それぞれの峰が島のように見える
手前には 波のように寄せる雲 山肌を登っては消えるそれは 白波のようにも見える
さてと そろそろ帰るか 帰りは星生山でも通ってみようか
数日前まで 気象庁の予報では この土日は雨ということだった
天気に変動があるということだったが… 予報官も苦労しているようだ
土曜日は 生憎の空模様 散歩に出掛けようとしたが 日中は雨
夕方には上がり 天気予報は 未明から県下全域降水確率0%
雲も適当にあって これなら朝陽が拝めるかもしれない 行こう!
息子が10時過ぎに友達と飲むので 街中まで送って欲しいという
仮眠がとれないが 昼間ゴロゴロしていたので 幾分かの睡眠はとっている
12時半に家を出て 深夜まで開いているスーパーに おにぎりを買いに行った
残念なことに 全くなくなっていた コンビニで買って そのまま いつもの場所に向かう
途中 空の様子が気になって 車を止めては空を眺めてみたが 星は見えていない
それでも 竹田市久住の花公園付近で 山の輪郭が見えたので 雲はなさそうだ
無理にとばさず安全運転で牧ノ戸を目指す 交通事故でも起こしたら元も子もない
事故は 自損や 車両同士のものとは限らない 野生動物との接触もありうる
以前 夜に山道を走行中 イノシシが飛び出してきて 撥ねてしまったことがあった
イノシシはそのまま逃走したが マイカーはバンパーが壊れ 走行が困難になった
大型の頑丈な車でも そんなこともあるので いつも周囲に注意して運転している
それにしても 今日は野生動物が居ない こんな日は珍しいと思っていたら居た
牧ノ戸の手前で ウサギ センターライン付近でジッとしてた その先には鹿がいた
野生の動物は夜行性が多い ウサギとて撥ねてしまえば可哀そうだし
今の車 衝撃を和らげるために 部品が壊れやすくなっている ウサギとて同じ
それはさておき 牧ノ戸の駐車場に着くと 雨上がりというのに 車が止まっていた
支度をしている人も 数人いて 自分も支度をしていると 車がどんどんやってくる
梅雨の数少ない天気を見計らって 皆 考えることは同じ さっさと支度を済ませ
午前2時40分過ぎには 出発できるようになっていた トイレを済ませて さていこう!
周囲は 濃いガスに包まれていて フラッシュを焚くとご覧のとおりの状況
幸い雨ではないが ジッとしていると濡れるのではと思ってしまう というのも
周囲の木々は雫を蓄えていて 枝に触れれば 雨粒のように落ちて来る
地面も びっしょり濡れている 空模様が分からない 降らなきゃいいが…
ヘッドライトの灯りが 筋になって周囲を照らす 水の粒子が光を散乱させ
遠くを照らすことができない ガスに包まれて見通しの利かない状況は続く
3:00 急な坂道の頂上に到着 此処からは比較的なだらかに登る
3:07 沓掛山の岩場を通る 通り慣れた場所だが 足元の岩が濡れていて滑りそう
足元に気をつけながら 滑るそうにない部分を選んでは 足を置いていく
3:30 扇ヶ鼻分岐手前の 少し広くなった場所で 上着を脱ぐために休憩
此処で数人の人と合流 「天気どうでしょうね?」 「日の出見れますかね?」
どうしても そんな会話になってしまう ふと空を見上げると 「あ!星が出てる」
ガスはまだ 周囲にあるものの その層の上の方に居るらしく 空は晴れていた
「日の出見えそうですね」 「雲が適度にあれば朝焼けも奇麗でしょう」
早々に休憩を済ませ先を急ぐ 後1時間もすれば 空も白み始めるからだ
今日は何処から眺めようか… 天狗は人が多そうだし 中岳は一番遠い
久住山から 中岳越しに登る日を眺めるのも 良いかもしれないな
西千里を久住に向けて歩く 右前方に久住山 その山頂にヘッドライトが見える
もう山頂に人が居る そう言えば以前天狗に居た人が 12時前から居ると言ってた
夜通し 山頂で空を眺める人もいる 確かに奇麗だろう でも山頂は寒いからなぁ
4:01 避難小屋前の広場前 東の空は薄らと白くなり始めている 小屋はそのままスルー
4:25 久住山に登る途中 振り向いてみると 東の空はとても明るい
朝焼けの時間帯はもうすぐだ とはいえ 空にはまだ星が瞬いている
4:29 久住山頂に到着 東の空は だいぶ明るくなってきた
雲もいい感じで 多すぎず 少なすぎずという感じだ 朝焼けに期待
今日の空は どんな感じに焼けるのだろう 間もなく空は赤く色づく
今日の空は どんな感じに焼けるのだろう 間もなく空は赤く色づく
4:39 日の出まで30分を切った この辺りからの雲の色の変化が楽しい
先ずは 地平の下から射し込む陽の光が 目の前の雲の下を照らし始める
遥か地平の先では 陽が地上を照らしている しかしまだ此処には届かない
地球が丸いが故になせる業 この薄い大気の層の雲の間に 光が届いている
鈍い色に焼けた空 地平の近くは 空と雲の境が混沌とし 油絵のような景色
4:51
4:53 朝焼けは最大に広がる その色も刻々と変化する この雲の赤く焼けた光
同時刻 その弱々しい光が 僅かだが 大地を照らし始めた
手前にある岩には まだ射してもいない光が当っている
星生山 硫黄山側の東斜面も 心もち赤く染まっていた
陽が昇ってきた 朝焼けの色も赤から橙に変化していく 雲海も染まり始める
4:56 朝焼けは 収縮し始める
4:57 刻々と 地平の明るさが増す
4:58 面に広がってた朝焼けは 陽の射す線へと姿を変える
4:59 下から雲を焦がしていた朝焼けも 殆ど消えてしまった
周囲の登山者たちは 思い思いの景色をカメラに収めていた それにしても雲海が奇麗だ
5:04 光の筋は 放射状に延び 間もなく日の出を迎える
夜明けの章 第2幕の始まり といったところだろうか
5:07 日の出の時刻 地平に掛った雲の中に太陽はあり 中岳の向こうに昇り始める
5:08 朝陽が 中岳の向こうから 湧き上がる雲を照らし 燃え始める
5:11 中岳の頂上脇から 明るい光が射し始めた 太陽は既に地平を抜けだす
5:11 第二幕の主役 太陽が現れた 御来光だ ダイヤモンドヘッドのように輝く中岳
日の出前よりも はっきりとした陽の光に 照らされた岩肌
5:14 陽の光が強すぎて 山が 大地が 黒く沈み込む
まだ 浅い角度の陽は 雲海を赤く染めていく 神々しい瞬間
5:18 陽は 山を越え天に向かう
迫りくる 雲の波が 峰で粉々になる とても壮大な風景に 暫し見入る
視線の先には この日最後の朝焼けの姿
この位の陽の角度のとき 彩雲が見られることが多いが 今日は無かった
南の方も 遠くまで雲海が続く 祖母山 傾山 それぞれの峰が島のように見える
手前には 波のように寄せる雲 山肌を登っては消えるそれは 白波のようにも見える
さてと そろそろ帰るか 帰りは星生山でも通ってみようか