小松明(コダイ)火祭 2015 原尻の滝ライトアップ ~豊後大野市緒方町~

8月14日(金) 原尻の滝で 小松明(コダイ)火祭が 行われた
仕事を終え 18時半頃に大分市を出る さて何処を通って行こう?
火祭りは 20時から 点火が始まる それまでには着きたい

大分から 野津原から 豊後大野市大野町経由 緒方町に抜ける
自分の計算では これが渋滞を避け 20時までに行けるルート

信号の少ない 山間の道路を走る 案の定交通量は少ない
緒方付近に入ったのは 19時40分頃 もう周囲は真っ暗で
道路脇の田んぼの周囲には 点火時間を待つ人達が居た


原尻の滝の駐車場は満車 臨時の駐車場はグランドという
そこから歩いて原尻の滝までとなると 1.5~2kmはある
駐車場から滝まで歩けば 20分以上は掛ってしまう

そこで自分は 原尻の滝から500m程の 意外と近い場所にある
以前も駐車したことのある 農協のライスセンターの広場に車を止めた
此処は誘導員も居て イベント用の駐車場として 開放されているのだが
駐車場の標示もなく 車も見えにくいこともあって 素通りする車が多い
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カメラと三脚を持って 原尻の滝の方へ向かう
20時前 周囲は真っ暗 道路脇の歩道を歩くが 車のライトが眩しく
植栽があって 足元は暗い 用意していたヘッドライトで足元を照らす

途中でちょうど8時になった たまたま歩いていた所の横から
点火の号砲の 花火が上がる 静かな闇に轟く爆音
恥ずかしながら 突然のその音に ビックリしてしまった

一目散に滝を目指す 久しぶりの原尻の滝 ライトアップは何とも言えない

多くの人が 上の広場から滝を見下ろす中 真っ暗な歩道を
カメラを抱え ヘッドライトの明かりを頼りに 滝壺に下りる

グループだろうか 幾人かの人たちが 水辺で写真を撮っている
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水際まで行くと 小さな飛沫が舞っていて とても涼しい
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レンズに 細かな飛沫が付着し 照明がぼんやりとして見える
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滝壺からの様子 周囲は真っ暗

右手の岩場の上から 滝壺全体を眺める 
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一旦 上まで上がる 全体が見渡せる場所 遠くの灯りが 小松明の火

そもそも 小松明とは 稲に着く害虫駆除のための かがり火
真っ暗な盆地で 育ちかけた稲についた イナゴなどを
火の灯りで誘い 駆除するという風習のようだ

豊後大野市の辺りでは お盆の時期に あちこちで焚かれる
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芝生広場の下に 岩のテーブルがある 此処も真っ暗で
ライトがないと 足を踏み外す危険がある だから人も少ない
絶好の撮影ポイントは 写真の真ん中にある 左に飛び出した部分
そこから撮ったのが ひとつ前の写真
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この付近から撮ったもの この辺りからの景色は なかなかのもの

つり橋から撮ろうとするものの 揺れて上手く撮れない
つり橋を渡り 少し行ったところに 全体が見渡せる場所がある
こちらからの景色も なかなかのもの 真っ暗で人も少ないのも良い
滝の大きな流れが正面に向き 小松明の火も見渡せて 絶景ポイント
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照明を置いている場所から見たところ 照明が強すぎて
木の葉がハレーションを起こしてしまう しかし眺めは良い
本当は 照明の所から見るのがベストだが 照明器具が邪魔して
滝壺の方が撮れないという始末 仕方なくこの写真で我慢
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照明の所から 少し上流側のところ 木々の隙間から見る滝
雑草なのだが そのシルエットと ライトアップされた滝の飛沫の
コントラストが好きだ 滝の音も 轟々と聞こえてくる
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滝の上の道路に出た コンクリート製の道路は 車も通る沈橋になっている
その上流側 川の真ん中に鳥居がある 実際には真っ暗で分からない程
ヘッドライトの明かりを照射させて なんとかここまで写すことができた
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沈橋の 逆サイドからの様子 露光時間を押さえたので 少し暗い
遠くに 小松明の灯りが沢山見える 全体を見下ろせたら奇麗だろうに
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滝壺の様子 滝の上に沈橋が見える 右端には白い人の影
多くの人が 歩いていた沈橋も 疎らになってしまっている
21時20分 この時間になると 車の通行もしばしば 
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上の写真のバックヤード 不動明王の石像がある
対岸で投影していた照明が消され そろそろイベントも終了
この直後に こちら側の滝壺の照明も消された 帰る時間になった
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帰る途中 小松明の奇麗な場所はないかと探し お城を模った明かりが見えた
途中で車を降り 撮影したものの 上手く写ってくれない
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その近くから 原尻の滝方向を撮影 小松明の火の広がりが分かる
ここから見えるのは 全体の一割にも満たない 全体はずっと広い
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一年に一度の 里村の暮らしが築いた 幽玄の景色
日本らしい美しい風景だ また機会があれば 来てみようと思う