快晴の日曜日の星生山 ~朝駆け登山者の多いことに驚いた~

日曜日は天気がよさそうだったので 早めに就寝
12時過ぎに起きて準備して 家を出たのが1時だった
途中ガソリンを入れ コンビニに寄って 目的地に向かう
15~20分のロスタイムはあったが 今日はゆっくり時間がある

4時半頃までに 星生山に登って 星空と朝焼けを眺めようという計画
いつも登っていると 時間の計算ができるので 計画が立てやすい

牧ノ戸に着いたのが2時半 駐車場はというと ご覧のとおり
登山者が置いていいスペースは ほぼ埋まっていた
朝駆けを始めて 初の道路側への駐車 昼間ならそんなこともあったが
こんなに山に入っていると思うと 山頂はどんなことになっているだろう
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今回の星生山チョイスは 最良だったかもしれない
たぶんここから登った多くが 天狗ヶ城か中岳目当てのはず
星生山はその途中にあるが 意外と登る人は少ない
標高は他の山と大差なく 眺望はとても良い場所

2週間前の日の出の位置からすると 中岳は大船山に掛って
太陽が地平から出て来る瞬間を 見れないおそれもある
そう考えると 星生山は位置的に ベストポジション!

準備を済ませ いざ出発 登山開始は予定どおりの3時丁度
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沓掛山の手前にある寒暖計 今日は肌寒い 2週間前とはめっきり違う
温度の標示は12度 寒いはずだ といいつつ ここまで登ると汗ばんできて
上着を脱いで 既に半袖のシャツになっていた 歩いていると最高の爽快感
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途中途中 時間を確認しながら進んできて 星生分岐に辿り着いた
ここまで1時間と15分 ほぼ予定どおり 後は急な斜面を登るだけ
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星生山の山頂に着いたのは 予定どおりの午前4時半 
東の空に見えていたオリオン座 少し南の方に移っていた
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オリオン座の周囲には おうし座 ぎょしゃ座 ふたご座
オリオンの足元には うさぎ座 冬の星座がたくさん見える
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東の空が薄らと明るくなりかけたのは まだ陽が昇る1時間前の4時40分
実際には まだ真っ暗に近い状態 低いところまで 多くの星が見える
右に大船山 左に三俣山 その間に平治岳があって 右隣の灯りが大分市
太陽はまだ地平の彼方に在って 成層圏をオレンジに染めて昇ってくる
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北の方を向くと 右は湯布院の盆地と その左は別荘地の灯り
中央部付近の赤い灯は 日出生台付近の送電線の点滅した灯り
その左は玖珠町の街灯り その奥の山の向こうは北九州の方向
前回ほど 空気が澄んでいないようだが かなりの好条件だ
手前中央に見える光の筋は やまなみハイウェイを走る車のライト
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4時50分 まだまだ暗い 中央に見える山が久住山 その左に稲星山
左の端には中岳と天狗ヶ城 それぞれの山に 登頂者の灯りが見え
そこに向かう登山道には 登山者の光の筋が くっきりと見える
自分が登頂して以降も 後続の人がそれぞれの山を目指している
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5時10分 さっきまでとは明らかに違う 陽の光は確実に手前へと向かって来て
空を覆っていた星々は その光に飲み込まれ いつしか消えていった
地平近くは 鉄分を含んだ水が湧き出る 川底のような色に染まっていく
とても奇麗な色であり 何処か毒々しいこの色は 大気が分解した太陽の光
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その光の色は 白い雲を赤く染める 右の峰は大船山
中央の窪んだ部分の左が段原 稜線はまだ黒い
その上にポツンとひとつ見える星 火星だ
金星は残念ながら大船山に隠れていて 見えない
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太陽が地平の近くまで近づいてきた 5時30分
雲などの障害物で 光の筋が分かる様になっていた
あと10分で 陽が昇る あと10分で 夜が明ける
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日の出を待つ ゆったりと待つ 各々の目的を持って待つ
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カメラを構え 一点を見つめる人 その先にはまだ見えぬ陽が昇ろうとしている
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地平は明るいが 直線に進む光は 谷間の奥までは届かない
多くの山はシルエットのまま その山肌の色はまだ識別できない
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後ろを振り返ると ぼんやりと赤く染まった上空の雲
陽の光は あの高さまで下りてきている 間もなく日の出
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その雲を 皆が観る 東の空も 西の空も 見どころが多い山頂
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5時40分 登頂から70分 北大船山の左から その顔を覗かせた
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稜線のその先 遥かなる雲か 四国の山か その向こうから陽は顔を出した
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白く見えるが 実際には真っ赤な陽 弱い光は徐々に強く輝く
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雲を焦がしながら 昇る朝陽 地平の赤は やがて金に変わりゆく
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暖かい光が大地に降り注ぐ ダウンや防寒着は まだ脱ぐことはできない
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暖かい光に包まれて 白っぽい岩肌が 朝陽の赤に染まる
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各々の楽しみ方 各々の場面を切り取っていた
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陽が昇り始めて10分経過した 5時50分 地平は赤からオレンジを経て 黄色へ
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阿蘇の峰々も 比較的良く見える 今日の中岳は静かだ
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ゆったりとした星生山山頂 それでなくとも広いのに 少ない人に感謝
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のんびりとした 良い風景だ
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それに引き換え 中岳の様子 先々週は10人くらいだったのに
ここから見えるだけでも 25人ほど居る その向こう側の方が広いのに
こっち側にこんなにいるということは この日 中岳には50人近い人が
狭い山頂に 大人数が登って 後ろの方の人は陽が撮れただろうか

手前の斜面に人が集中しているということは 太陽が大船山に隠れている?
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今日の日の出は75.4度 その方向からすると 隠れていた可能性は高い
事前に 色んな情報を収集しておかないと 大事な所でミスをする
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今日はこのまま帰路に着く 星生崎経由で山を下る
山肌には 色々な花が咲いていた これはママコナ
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アップで見るとこんな感じ ピンク色の奇麗な花
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右に久住山 左に中岳 その手前の稜線を 人が歩いていた
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あのコースにしておけば良かったと 後悔してしまった
というのも 向こうのコースは 不毛の稜線を歩くコース
対するこっちは 草木が覆う山肌を通るコース

昼間ならともかく 朝露を蓄えた草木をかき分け進むのは
とんでもないことになってしまう 案の定 腰から下はずぶ濡れに…
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それでも救いは この景色 これは西の方角 涌蓋山や万年山が見える
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それとこの湿原 此処が見下ろせるのは このルートだけ
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その湿原を通る登山道脇に ワレモコウの群生があった
朝陽に照らされて 何とも面白いコントラスト
その向こうにも 小さく沢山のがワレモコウが沢山咲いている
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朝陽を避けると 奥にも沢山の花があるのが良く分かる
奥の山が星生山 あの高いところから 左の方向に稜線を歩いてきた
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扇ヶ鼻分岐から 牧ノ戸方向に下りかけたところ
小さな緑の島に 色んな種類の花が咲いていた
ママコナ ワレモコウ など 名の知らぬ花の多い事
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途中ですれ違った学生さん この登山道を走っていた
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コオニユリが咲いています 群生はしてないが
朝陽を受けて 花が輝いて見えたので 思わず足を止めてしまった
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花で太陽を隠して 逆光で撮ってみた
花も奇麗だが それよりも下の葉っぱの奇麗なこと
予想外の神々しい写真に 帰ってみてから驚いた
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沓掛山山頂に数名のパーティーが 記念写真を撮っていた
あそこを越えれば 駐車場もグンと近くなる
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沓掛山手前には ススキが穂を出し始めていた
10日もしないうちに9月 秋はもうそこまで来ている
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沓掛山の木のはしご 帰りに必ず通る道 ノルディックスタイルで歩くと
手に持った杖が邪魔になる所 鎖を持たずに杖を使って上ると
リュックの重みで 身体が後ろに引っ張られ 結構こわい
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久しぶりに沓掛山山頂に寄ってみた 登山道から10mも離れていないが
いつも通っていると 意外と寄らない場所
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今回は 8時頃には駐車場に戻ってきた
夏の終わりを感じさせる 山歩きだった



今回の教訓

晴れた日でも 朝露で ずぶ濡れになる事がある
防水対策は万全にしておかないと 酷い事になる