鮮やかな朝焼けと 空に写した山の影 ~由布岳リベンジ~

先週 残念な結果に終わった由布岳の朝駆け
12日は天気が良さそうなので リベンジを試みた
仕事から帰って2時間ほど寝て 目を覚ましたものの身体が重い
どうしようか迷っているうちに またうとうとしてしまう

気がついたら午前1時半 登ろうかサボろうか まだ迷っていた
ベランダから空を眺めると 星が出ていた 取りあえず行ってみよう

重い腰を上げ リュックに必要なものを詰め込む
なんとか支度ができて家を出たのが 午前2時20分頃だった

コンビニで おにぎりと 飲料を買って登山口に向かう
今日は先週と違って 鶴見岳の電灯が良く見える

「今日は良いかもしれない」 そう思いながら先週と同じ道を走った
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駐車場には 先週よりも数台多く車が止まっていた
でも 先週がそうであったように 全ての人が登っているのではないようだ
今日は他に登る人が居ない 先にも灯りは見えない
真っ暗闇を 独りで登る事になりそうだが いつもの事

出発間際にトイレに行きたくなる 登る途中でなくて良かった
登山口のトイレで用をたす ここのトイレは牧ノ戸とは違い
お世辞にも奇麗ではない それでも在るだけ有難い

登山口から登り始めたのが 3時15分 先週より5分早い
今日は身体が重いので 前回のタイムより遅くなりそうだ
取りあえず 2時間15分を目標に登り始めた
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日向岳分岐まで 10分で到着 先週と同じ時間だ
まだ此処は準備運動の様なもの ここからキツくなって行く
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登山道はこんな感じ 踏み跡を見つつ 周囲を見ていれば
先ず迷うことはない 足元には段差が多いので
余所見は厳禁 躓いたり 踏み外したりするので 要注意だ
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分岐から20分ほど歩くと 残り2600mの標識に出会う
まだまだ先は長い もう少し行けば合野越に着く 頑張ろう!
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登山口から約40分で 合野越に到着した 休憩なしで先に進む
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残り2450m まだまだ先は長いが 5時半までには十分時間はある
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つづら折りの登山道を ひたすら登るが それにつれて息も上がる
どうせ一人 誰もいない はぁはぁと 声にしながら息をして歩いていた
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残り1600mになった 2600mの標識から25分だった
残りの距離を考えると 残り40~45分で登れそうな気分になる
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手ブレしてしまったが 登山道が森を抜け 見晴らせる場所に出ると
湯布院の盆地の 街灯りが一望できた 空は雲が出てきたようだ
登山口で沢山見えた星たち ここでは全く その輝きが見えない
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この辺りで 前方を行く夫婦の登山者に追いついた
誰もいないと思っていた場所で 人と会うことほど心強いものはない

残り1600mの標識から約15分で 1200mの標識に辿り着いた
もうちょっとだ 頑張ろう! 時折見える湯布院の街灯りに癒されつつ
呼吸を整えながら 先に進む
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たぶん 残り400mの所だと思うが 男女4人のグループに追いつく
他にも登山者が居たことを知って それまでの緊張が一気に溶けた

彼らは 途中で休憩中 その横をすり抜けて マタエを目指していると
それはすぐに目の前に現れた この時が 5時05分
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さて今回も 東峰に登る 前回と同じ場所で日の出を拝みたい
花を愛でながら 山頂に着いたのは5時25分だった
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空には雲が立ち込めているものの 東の空は明るくなり始めていた
マタエまで来て 初めて見えるこの景色に感動した
この分だと 今日は御来光が拝めそうだ 朝焼けも期待できる
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5時45分 東の空の焼けた色が 鮮やかになる
手前に見える山は鶴見岳 その先は別府湾から豊後水道へと続き
遥か先には 四国の山から太陽が昇ってくる その時が待ち遠しい
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5時50分 手前の方まで雲が焼けてきた 今日は良い
最高の朝焼けになってきた 後5分もすれば陽が昇る

右の高崎山の向こうは 大分市 臨海工業地帯が良く見える
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5時55分 ほぼ予定どおりに 太陽が昇り始めた

油絵の様な朝焼け 映画のワンシーンのようでもある
山頂に居る人達 それぞれカメラを構え 思い思いの場面を切りとる
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由布岳から見た ライジングサンの動画です ご覧ください

西に目をやると 初めて見る光景に驚いた そこには
今居る 由布岳の影が 空中に浮かびあがっていた
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すぐ隣で朝陽を撮っていた女性に 「後ろも面白いよ」と教えると
その様子に 「わ~!」っと驚いて 何度もシャッターを押していた

久住では見られない景色が 此処にはあった
今日ここに登れてよかった この山の影を眺め そう思えた
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太陽の光で遊んでみた 「カメハメ波!」 には見えないか…
掌で 太陽を包み込むように写せると 良かったかも
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改めて 東の空を眺めてみる 太陽は雲の中
ここまで陽が昇ると 周囲の景色も見えやすくなる

別府湾を黄金色に染める 大分の工業地帯も染まっていた
佐賀関の半島が とても近く そして小さく見えた
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反対側を見降ろしてみる 焼けた空が薄くなると 色合いが変わってくる
湯布院の盆地も 今日はよく晴れて 清々しい朝の空気に浸されていた
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最高の朝焼けと 最高の朝陽と 最高の山の影を見れて
最良の登山ができた さて これから下山 続きはまた後ほど