くじゅう連山 三俣山の紅葉はピークを過ぎた模様 ~初めてのお鉢廻り 2015年10月23日~

今日は三俣山に登ろうと 珍しく前々から決めていた
「紅葉は大船が終わったら三俣が見頃」と
10月3日 大船山の山頂で 大船の主のような人が言っていた

その言葉に惹かれ 三俣山に行こうと決めていたのだ
そしてまた 自分自身 三俣山を安易に登れる山と思い込んでいた
これまで数度 登っていたため そう思いこんでいた


午前8時20分 大分市を出発
いつものコースで 竹田市直入町と 竹田市久住町を経由し
別府一ノ宮線を 一旦熊本県側に出てから 九重町方向に向かう

途中 牧ノ戸峠を通過するが 車の多いことに驚く
路上駐車の車両が 数百メートルにわたっていた

大曲はどうだろう… 大曲に到着したのが午前10時だった
運よく大曲の近くに 車一台分のスペースが空いていた
朝一で登った人が 帰った跡だろう 運が良かった
イメージ 1

早々に支度を済ませ 登山口に向かったのが10時06分
取りあえず 諏蛾守越まで1時間以内で行くように 目標を立て出発
イメージ 2

登山道入り口で 下山してる人に出会う
イメージ 3

途中で振り返ると 大曲のヘアピンに車を駐車している人だった
もう少し遅く来ておけば 本来の駐車場に止められたのに…
イメージ 4

星生山側の山肌 木々は少ないが黄色や赤に紅葉している
下の方ほど色が良い 大鍋(火口)の中はもう遅いかな?
心配しても仕方ないことだが 期待と不安が入り混じる
イメージ 5

登山口から10分程で 作業道のコンクリート舗装路に出る
少し歩くと正面に三俣山が現れる 此処から見る山に木々は少ない
イメージ 6

三俣山は幾つもの峰を持つ山 一番低い峰が指山で
その山は木々に覆われていて 頂上付近は見晴らしが良さそう
その指山を見ても 鮮やかな紅葉が見えない 遅かったかな?
イメージ 7

黄山が正面に見える頃 大勢の人生の先輩が登っていた
ゆっくり すり抜けるように追い越して行く
イメージ 8

その先にも大勢の人が列をなして登っていた
幸い此処は広いガレ場 登山道が在って無いような場所
本道を外れた場所の 大きな石の上を渡り歩いて登る
イメージ 9

直ぐにこの集団を追い越した このまま先を急ぐ
イメージ 10

10時50分 諏蛾守越に到着 此処では沢山の人が休憩していた
イメージ 11

一旦リュックを下ろし 少し休憩して出発
此処から少し急になるが 登山道が幾つも小分けされてて
遅い人を追い越しやすい場所 此処も渋滞なくマイペースで登る
イメージ 12

北千里ヶ浜を見下ろす 何人かの登山者が行き交っていた
右が硫黄山 その奥に星生山 左側の奥の山が久住山
その手前の稜線の平らな場所の 久住分れには沢山の人が見えた

久住山は牧ノ戸の駐車場の様子から どのコースも渋滞してそう
向こうを登らずに良かったと思いながら 三俣山を登る
イメージ 13

といいつつも 三俣山の登山道もこんな様子
案外人が多い この前後にも大集団がいて 場所によっては
大きな渋滞になっていた 幸い自分はそれに巻き込まれずに済んだ
イメージ 14

先週登った大船山 山腹の下の方が鮮やかに紅葉していた
もう 山頂の紅葉はピークを過ぎているようだ
イメージ 15

11時17分 西峰に到着 此処で昼をしている人もいたが
取りあえず本峰を目指して そこで昼にしようと思う
イメージ 16

本邦に通じる右方向に向け登る登山道が 正面の山腹に見える
右側に見える峰は 三俣山の第Ⅳ峰 本峰は左側正面の山になる
イメージ 17

さっき通ってきた西峰に向かう登山道に数珠のような列
山の向こう側 久住分れの先に 阿蘇根子岳が顔を出していた
イメージ 18

11時35分 本峰と第Ⅳ峰の分岐に到着 先にⅣ峰に向かう
イメージ 19

11時38分 第Ⅳ峰に到着 その向こうに見えるのが南峰
向こうも人が多そうだ その手前の斜面にはドウダンツツジの樹林帯
どう見ても赤くない もうピークを過ぎているようだ チョット残念
イメージ 20

今度は反対側の本峰に向かう 本邦の向こう側に火口跡の
大鍋と小鍋がある その周りの稜線上に 北峰がある
イメージ 21

11時46分 本邦に到着 登山口から1時間40分
イメージ 23

此処でお昼にする 大鍋を見下ろし場所に陣取った
大鍋の中は幾らか紅さが残っていた 向こう側の高い場所が北峰
イメージ 24

リュックを下ろし スーパーで買ってきたイナリを食べる
バーナーを用意し コッヘルを出して450cc程水を注ぎこむ
バーナーに火を点け お湯を沸かしてコーヒーと即席麺を作る
イメージ 22

山頂で食べる 温かい即席麺は最高に美味い!
夏の間は温かいものは そんなに欲しないが
寒くなってくると コーヒーやラーメンは最高の御馳走だ

12時20分 道具を片づけて本峰を出発 初の大鍋小鍋のお鉢巡り
此処から眼下の北峰を目指す 一旦高度を一気に落とす
イメージ 25

此処は三俣山の中でも 最も急な坂 ロープが用意されている
滑り落ちないように下る 木枝にリュックに仕舞った杖が引っ掛かる
時折 それに引っ張られて 転びそうになる 用心用心…
イメージ 26

12時29分 一番低い鞍部に到着 大鍋を見下ろすと
その底の部分に人がいた 人の歩いた跡も見える
余力があれば行ってみたいが 今はお鉢を廻ることだけに集中!
イメージ 27

一気に下った分 今度はキツイ登りが待っていた
当然と言えば当然のことなのだが やっぱり登りはキツイ
50m以上下った後の 30mの登り 頑張らねば!
イメージ 28

北峰頂上が目の前に迫る 岩肌と紅葉が奇麗だ
此処の紅葉も この土日が見納めだろう
イメージ 29

12時38分 北峰の山頂付近に到着
眼下に指山が見える その向こうが長者原 タデ原湿原も良く見える
イメージ 30

此処にも多くの人がいて 思い思いに時間を過ごしていた
イメージ 31

下を見ていると 雨ヶ池が見えた 人が行き交っている
木道まで裸眼ではっきり見える その周囲の山肌も紅葉している
今日 あそこを歩けると 気持ち良さそうだなぁ
イメージ 32

大鍋の稜線越しの大船山 良い眺めだ 此処からまた下っていく

光の加減か 北峰の斜面近くで観る紅葉は 意外と奇麗だ
本峰から見下ろしたときは そんなに奇麗には見えなかったのに…
今日は陽の光が強すぎて 本峰からは色褪せて見えたのだろう
イメージ 33

北峰から先は 稜線沿いを下っていく 結構な下りの場所もあって
全身運動になる この大鍋小鍋は約1時間は掛るという
距離は長くないものの 高低差から どうしても時間が掛るようだ
イメージ 34

見晴らしの良さそうな岩の上に立っては 写真を撮ってみる
この先 もっと低いところまで下っていく さっきとは逆に
30m程下って 50m以上登らなくてはならない

やっぱりこの角度からの色は良い 北峰に廻って良かった
イメージ 35

岩稜を越える こんな岩を巻くようにして越えて行く
足元はしっかりしているので とても歩きやすい
イメージ 36

今下ってきた道を見上げる 北峰は左上の部分になる
結構下ってきたが まだまだ下る 登りが辛そうに思えてくる
イメージ 37

由布岳が奇麗に見える 明日はあのお鉢を廻ってみたい
紅葉も三俣山より低い分 見頃になっているのではなかろうか
イメージ 38

小鍋の様子 此処も紅葉のピークは過ぎていた
それでも目を楽しませるに足るくらいは 残っていた

登山道は此処からまだ下る 高度が勿体なく感じて来る
イメージ 39

お鉢の最も低い場所に到着 北峰から45mほど低い
此処からは 登りになる 脚が 脹脛が痛い… 頑張らねば

小鍋の底の紅葉は こんな状態 奇麗な所だけ
切り取ってみると 光に映えて とても素晴らしい
イメージ 40

さて 此処から高度を70m上げて行かなければならない
其処には 三俣山の今日最後の峰 南峰が待っている

最も低い場所を 13時16分に通過 結構キツイ坂を登る
笹の生えた急斜面もあり 天候によっては注意が必要
イメージ 41

足元だけを確認しながら登っていたら いつの間にか本道に合流
13時34分 南峰に到着 坂がきつかったため 脚が疲れてしまった
イメージ 42

南峰の東側 坊ガツルが見下ろせるテラスに行ってみた
斜面を見下ろすと 人が歩いていた 此処から坊ガツルに
直接通じる登山道がある そこを登ってきた人がいた
坊ガツルから四つん這いで 1時間10分掛けて登ってきたという
イメージ 43

坊がつるには沢山のテントが張られていた
今年はもう無理だろうが 来年はテント泊をしてみたい
イメージ 44

テラスから見る くじゅう連山 中央部には 久住最高峰の中岳(左)
その右隣には天狗ヶ城が並んで見える 右奥の高い山が久住山
中岳の後ろには稲星山 その左側に見えるのが白口岳

どの峰も今日は人が多そうだ 双眼鏡を持ってくれば良かった
イメージ 45

13時44分 南峰をあとにし下山する
できるだけ違う道を通ってみたいので Ⅳ峰の方に下る
そこから北千里方向に下って 窪地の縁を通過し諏蛾守越に向かう
イメージ 47

Ⅳ峰との谷間から下り始めて ズボンのポケットに入れていた
スマホが無いことに気付く 南峰で使った記憶はある
そうなると その間のどこかに落ちているはず

その間 この登山道は誰も通っていない
戻ってみると 南峰のすぐ下の辺りの木の枝に
ストラップが引っ掛かり ぶら下がっていた

約10分間のロスタイム 来た道を戻り急坂を下る
窪地の縁は道がはっきりしているが 登山道に合流するところは
笹やススキに覆われ分かり辛い 自分は分かっているものの
同じ方向に行こうとする登山者は 道を探すのに苦労していた
イメージ 48

途中電話が入りまたロスタイム 諏蛾守越に着いたのは 14時43分だった
イメージ 46

脚が疲れているにもかかわらず 休憩も取らずに 下っていく
先には団体さんが下っていた 早足で下って追い越そう
そう思ったのがまずかった 下り終えた頃 左足を載せた石が動き
そのまま転倒 左大腿部の外側をその石で強打 暫く蹲っていた
イメージ 49

陽のあたる場所だったので そこで10分くらい あたかも
休憩しているかのように見せかけて 石に腰掛けていた

痛みがひかないまま 石のゴロゴロする谷筋をわたり
石段を登って 作業道に出る
イメージ 50

作業道はコンクリート舗装なので 痛む足には優しかったが
分岐から駐車場までが とても遠く感じた

登山口に辿り着いたのは 15時33分だった
山は侮ると とんでもない竹箆返しを受ける
怪我してしまえば 他の人にも迷惑をかけてしまう

結構無茶なこともしてきたけど 今まで何もなく過ごせたのは
たまたま運が良かっただけ 今後気をつけなきゃと思わされた

日曜日の登山は取りあえず中止 脚の方はまだ痛む
骨に異常なきゃ良いけど… あっても亀裂骨折かな?
暫くは無理せず 脚が回復するまで 大人しくしておこう