「ヤマドリ」に出会えた鷲巣岳 道は良くないので注意! ~国東市国見町~

10月31日 土曜日 国東半島の紅葉はどうだろうと思い
一度行ってみたかった鷲巣岳に行ってみた

鷲巣岳はあまりアップダウンの無い山のようなので
いつもの重いリュックは置いて 軽装備での歩きにした

大分から空港道路を通って杵築市を経由し大田方向に向かう
両子寺の近くを通り国東市国見の竹田津に近い伊美に抜ける
その途中 千燈付近から狭い道路を入り鷲巣岳に向かった
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いつものことだが 軽自動車だから何処でも入って行くが
間違っても3ナンバーの車にはできない芸当だと思う

この道も多分にもれず 普通車1台ギリギリ通れる道路で
幅の広い車には ボディーの傷は覚悟が必要
道なりに真っ直ぐ進むと 竹田津から伸びる道に突き当たる
比較的広い道に安心する 表示に従い鷲巣岳を目指す
道なりに進み 間もなく右手に鷲巣岳の標示が目に入る

この入口も狭く 大きな車には覚悟がいるかもしれない
少し進んで行くと道幅も安定し 眺めも良く姫島や遠くは山口県も見える

その道を 道なりに進んで行けば 確実に登山口入口に到着する
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この標識に惑わされ 駐車場まで500mという文字を信じ
その駐車場を目指して進んだ この道がこれまた狭い
軽自動車1台がやっと通る道幅で 両脇からは
茂った草が 道を覆いかくすような状態になっていた
最初の方は舗装路だが たぶん歩いても草や木の枝に
行く手を遮られながらも 先に進むことになるだろう

因みに この標識の先に 路肩の広い場所が幾つかあって
そこに駐車することができるので 是非そちらに止めることをお勧めする

草や枝でボディーを擦りながらも なんとか駐車場らしき場所に到着
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鷲巣岳という場所は 昔から人が住んでいたようで
縄文や弥生の時代からの その遺構が残っている
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登山口を示す標示がその脇にあった 此処から山頂まで30分歩くらしい
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登山道というほど道はハッキリしていないが
開けた尾根筋を行くので 迷うことは無さそうだ
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堀切を越える 左側に登る為の道が設けられていた
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歩き始めて20分 鳥居が目の前に… こんなところに鳥居とは…
そこには慶応の元号が記されていた 江戸時代最後の頃
鳥居の柱などに加工した石を運ぶのは 大変だっただろう 
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少し進むと石が多くなる 城に使われた石なのだろうか
乗り越えて歩けるような石ではないので避けながら進む
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鳥居から歩くこと5分で 鷲巣山の山頂に到着
山頂であることを書いた杭と 三角点の標示
周囲は木が生えていて 眺めは良くない
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南端まで行ってみることにした 山頂から3分歩くと何やら石仏が…
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文化9年の元号 江戸時代まっ盛りに作られたもの
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石像が幾つも祀られていた この奥が南端になる
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稜線伝いに数分歩く さっきまでと違い石も少なく感じる
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突然視界が開けて テラス状の見晴らしの良い場所に出た
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ここからは 国東ならではの 奇岩の峰がたくさん見える
屏風のように見えるのは 自然に浸食されたあとに残ったもの
岩肌と 始まったばかりの紅葉が 目を楽しませてくれる
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西の方向にも変化に富んだ峰が連なる 観れば見るほど面白い
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暫く景色を楽しんで 車に戻ったのは11時半を回っていた

一旦分岐まで戻ったが 来た道を帰るのは好きじゃないので
地図を見て 千燈岳の近くに下りる道を求めて林道を進んだ

お陰で 思いもよらぬものとの出会いがあった 「ヤマドリ」である
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これまで数度 「ヤマドリ」と出会ったが 警戒心の強い鳥のため
写真に収めることができなかったが 今回は5分程その場に居てくれた

ジッと見ていると どうやらお食事中のようで 斜面の土を啄んでいた
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鳥の方に意識が集中していたため 車のことを気にしてなかった
エコドライブでエンジンが停止していたので エンジンが冷えると
自動でエンジンが掛ってしまった それまでこっちを気にしてなかった鳥が
エンジン音に 「ん?」という表情をしたかと思うと 斜面を駆け上がった
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木陰に隠れながらも こちらを見ている 残念ながらここまで
それにしても この茶色の羽 何と奇麗なこと
「キジ」よりも「ヤマドリ」の方が奇麗に思えるのは 自分だけだろうか
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その先に 国東半島峯道ロングトレイルの標識を見つけた
大不動窟まで0.2kmと書いてある 200m すぐそこだ
行ってみなければと 此処に車を置いて山道を歩くことにした
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200m程歩くと 同じような道標 見ると大不動窟まで400m?
さっきの所から200m進んで残りが倍になってるとは… 騙された(笑)
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道はご覧のとおり 奇麗に整備されていた
ただ この段差のない方が歩きやすいのだが…
整備して貰っているだけに 文句も言えない
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今度は残り100mの道標 もう少しと思い先に進む
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坂はますます急になる 段差が脚の負担になる
いつもの山登りのように 重いリュックを担いでいないのに
何故か いつもよりも坂が辛く思えるのが不思議だ
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車から降り 歩き始めて10分で大不動窟の入口に到着
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休憩用のベンチも設けられている 朽ちていないのが良い
人が殆ど使用しない場所は 木製のベンチはすぐに朽ちるのに
まだ新しいせいもあるのか 好印象の場所だった
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分岐からすぐにそれは見えた あの洞窟のような場所がそれ
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写真では良く分からないが そこに行くまでの足元が良くない
滑り落ちそうな傾斜の 僅かな足場を頼りに 大不動窟に進む
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振り返るとこんな感じになる 結構険しいが足場は安定している
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洞窟は2段になっていた 上段の奥に 神様が祀られていた
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洞窟の上段から見下ろすとこんな感じ 中央の平らな場所は
下段のステージになる そこまで来ないと 上段の存在に気付かない

その向こうの斜面を 斜めに登って来なければならない
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因みに 下段のステージから見るとこんな感じに見える
此処の地質は大きな礫の混じる岩盤 浮石に見えるのは
すべて岩の一部で 触ってみると一体になっているのが分かる
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大不動窟からの眺め 正面に見える奇岩 実はこの岩は
鷲巣岳から南方向に見た 屏風のように見える岩
近くで観ると 迫力があり 方向が違うと表情も変わる
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少し高い所から見下ろすというのは 心地良いものだ
紅葉が進むと 正面の岩肌も 赤や黄色に染まるのだろう
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この後 車に戻り 林道をそのまま真っ直ぐ突き進んでしまった
この林道も殆ど使われていないようで 舗装はされているが
枯れた枝や 落石で走り辛い 場所によっては車が傷つく恐れがある

ただ、先に行くと 見晴らしの良い場所もある
リスク覚悟で車で良くもよし 歩いて登るもよし

安易に先に進み 道を間違ったことに気づいて引き返した
予定どおりの道を下って 幹線道路に出たものの
この道も曲者で 未舗装の上 急坂ときている
道路幅も狭いので お勧めのできない道だった

車幅だけでなく 車高にも気をつけないと ルーフが傷つくので
注意が必要だし 車の底も擦りそうで パンクのリスクも0ではない

そのかわり 此処でしか見れない奇麗な景色もあるので
自己責任で 行ってみるのも悪くないと思う