くじゅう連山に霧氷を求めて ~1月9日の中岳周辺~

9日の土曜日は 山のコンディションが良かったようだが
用事があったので 翌10日の日曜日に登るよう計画した

予定は朝駆けして 中岳辺りで御来光を仰ごうと思っていたが
何事も予定どおりというのは難しく 午前6時に家を出ることとなった

今日の予定は 先ず大船山の様子を見て 山頂の白さによっては
大船山登山も視野に入れ 最悪牧ノ戸から御池の避難小屋まで
行けたらそれでも良いという アバウトなものだった

竹田市久住町を通る頃は午前7時で 既に明るくなっていた
大船山を見上げると 山頂部は白く見えるものの 大岩の付近は
微妙な様子だ これから陽が昇り あそこに着くまでに3時間
霧氷は多く付いていそうにもなく 理想の景色を見るのは難しそう
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「牧ノ戸に行こう!」 そう決め 進路を牧ノ戸峠の駐車場に向けた

途中 レゾネイト久住の付近で車を止め 日の出を拝む
日の出時刻は7時18分 真東より少し南から昇る太陽
その右の遠く高い山は 佩楯山だろうか
左の峰は神角寺山の方向のようにも思える
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山に登り始めて 山が気になるようになり 名前を覚えるようになった
興味を持つということは 不思議なもので 面白くもある

牧ノ戸の駐車場に着いたのは 7時40分を回っていた
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いつもの所は塞がっていたが 売店前の枠に空きがあった
意外にも駐車場には若干の余裕がある 予想したより人が少ない

いつも朝駆けしているので この時間の駐車場の混み具合を
知らないということかもしれない それと積雪が無いため
枠内に駐車できているため 100%の収容ができるためだろうか
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準備を済ませ 8時ちょうどに登山開始 沓掛山はガスの中だ
登山道は舗装部に雪もなく 個人的には残念な状態
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それでも途中に 木に覆われて陰になり易い場所は
薄らと凍結していて 油断すると滑りそうな場所もある
アイゼンを履くまでの状況ではないが 車に積んでいた
アイススパイクでも持ってくれば良かったと チョット後悔する
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あづまや展望台からの登り道 ご覧のとおりガスの
晴れてくれれば良いのだが… と祈りつつガスの中を進む
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展望台から登り詰める階段の付近
此処まで登ると 霧氷が見事だ
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沓掛山のかかりの展望所付近 黒い岩肌と白い霧氷
コントラストが凄く良い これで晴天なら申し分ないのに…
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展望所のすぐ先にある寒暖計 今日は-7.5度を指していた
肌を刺すように空気が冷たい それでも風が無いのは有難い
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此処まで登ると身体が温まる ウインドブレーカーや
ダウンのベストを脱いで 上着は薄手のシャツとベストの2枚
それでも歩くと汗をかきそうなので できるだけゆっくり歩く

周囲はというと ご覧のとおりの氷点下の景色
それでもこれが防風の役割をしてくれるので
この辺りを歩くときは 風があっても寒く感じない
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写真を撮りながら 汗をかかないようにゆっくり歩いていたので
沓掛山まで35分を費やした この先 ガスはまだ晴れそうにない
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沓掛山から10分 空が明るくなってきた
ガスの切れ間ができている
この先晴れそうな予感 足取りも軽くなる
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地面の白い部分 一見 雪のようだが殆どが霜柱
樹木や草に付いているのは霧氷 ロープも白くなっている
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 付着した霧氷が 気温上昇により落ちたものが
地面にそのまま残って 薄らと積もっているものもある
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途中で通る霧氷のトンネル こういう雰囲気って何処となく好きなんだなぁ
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雪が積もってくれると こんな岩など隠れてしまい
真っ平らになって もっと歩きやすくなるのに…
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扇ヶ鼻分岐より少し手前の広場 休憩ポイントでもある
写真は振り返って撮ったところ この辺りからガスが晴れる
もう少し先に行くと 星生山の南西の端が見えてくる
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扇ヶ鼻分岐手前 先月28日にも ここは霧氷が奇麗だった
あの日に増して 今日はとても眺めが良い 霧氷の量が違う
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ガスも晴れたり 掛ったりを繰り返している もうすぐ晴れてくれそうだ
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扇ヶ鼻分岐に到着したのが 9時30分頃
汗をかかない様にというのと 写真を撮りながら
ゆっくりとしたペースで歩いてきたため 時間が掛った
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ほんの少しの間で うそのような晴れ間が顔を覗かせる
正面には星生山 此処から左に行けば 星生山のコース
今日はまっすぐ進み 取りあえず御池まで行くことにしよう
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ガスが晴れるとともに 多くの登山者が目につくようになる
意外にも周囲に たくさんの人がいることに驚いた
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登山道の ケルンのある場所を歩く
地面は凍土 相変わらず固く 歩き辛い
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星生山分岐 正面が星生山 頂上には人影はないが
星生崎を目指す人が数人目に入ってきた
ここは雪が無い分歩きやすいのだろう 以前積雪時に
此処を越えようとして 立ち往生したことがあった
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此処から西の千里ヶ浜 正面の岩稜が星生崎
あの尾根筋は 変化に富んでいて 面白い登山道だ
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遠くに見えるのが久住山 陰になっているが
真っ白で 此処からも頂上の多くの人が認識できる
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西の千里中間点付近 登山道ではない所は
粉雪が薄く積もり こんなに白くて奇麗な状態だ
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星生崎の下を越える 此処を越えれば避難小屋が見え
久住山や 中岳・天狗ヶ城が近くになる 御池は凍っているだろうか
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通過の途中で 星生崎を見上げると 全体でゾウガメのような
岩の群れが見える 雪はなくても冬の山は 霧氷でとても奇麗だ
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見えた 避難小屋 年末はここまでで引き返した
正面に天狗ヶ城が見える あの右下に御池がある
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白い壁が避難小屋 赤い壁がトイレ トイレは冬季閉鎖されている
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久住分れから中岳に向かう 少しだが雪が残っている
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御池に出た 凍っている でも手前はご覧のとおり
完全に凍りきれていない 御池の縁を歩くことにした
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御池の手前で出会った熊本の人 冬の山が好きになったという
登った人にしか分からない冬山の素晴らしさ この人も同じ思いだった
氷は薄いところでも5センチ以上はある 強度的には十分ありそうだが
その上を歩く勇気はない 氷が割れないという保証はないからだ
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水深が数十メートルという御池 氷の上を渡れずに残念だ
また来た時に氷上を歩ければいい 此処はいつでも来れる
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氷の厚さは上から判別できない 薄い場所は必ずある
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さてと 湖畔の避難小屋に行って 昼食を摂ろう
時刻は10時40分 昼には早いが 朝食が早かった分
お腹も空いてきた 今日はカップラーメンでも食べよう
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避難小屋 中には先客が1名いた 広々使える
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自前のバーナーでお湯を沸かす これでコーヒーと
カップラーメンが食べられる 冬山は温かいものが恋しくなる
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今日は これ以外にもおにぎりを持って来ていたが
おにぎりは 寒すぎて凍ってしまっていた
カップラーメンを食べた後 お握りを入れて混ぜて食べたら
これがまた美味かった コーヒーも美味くて2杯も飲んだ
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昼が近くなり 人が増えてきた いつまでも此処に居られない
さてこの後どうしよう 外にでて考えることにしよう