凍った池とブロッケン ～くじゅう御池～

正月用の　日の出写真を撮りに　くじゅうに登りました
牧ノ戸峠の駐車場に着いたのがちょうど5時　日の出は7時頃です
ほとんどギリギリのタイミング　星生山でもいいかなぁと思って登り始めたのですが
途中でガス（霧）が多いことに気付き　御池の避難小屋まで行こうと決めました

沓掛山に設置してある寒暖計は-9度　寒いのですが思いっきり動くので汗だくになりそう
途中でダウンを脱ぎ　薄手のウインドブレーカーを羽織ってひたすら進みます

地面はぬかるみが　そのまま凍結していて　非常に歩きにくい状態
ウォーキングポールを突く音も　まるでコンクリートを叩くような音がします

避難小屋に着いたのは日の出の数分前　到着後間もなく陽が昇り始めました

地平の雲を抜けると　すぐに光は増して　強く輝きます
周囲のガスも赤く染め　陽は昇っていきます

別のカメラで撮ると　ガスが陽の光を浴びて　まるで燃えているように見えます

何度も　ガスが掛かっては消え　掛かっては消えを　繰り返します

反対方向には　天狗が城が朝陽に照らされて　赤く染まっています
その下に見えるのは御池　全面が凍っています　またガスがやってきました

そのガスが　御池の谷間に充満して　背後から陽が射すと　あれは…ブロッケンの怪物？
ガスをスクリーンにして　自分の影が映し出される「ブロッケン現象」です

微かですが　影の周りに虹ができています　ブロッケン現象を初めて見ました
日の出の時刻にガスが掛かると　比較的見られる現象のようですが　自分は初の経験です

周囲の山も　赤く照らされています　こちらは中岳です　今日は風が強く寒いので
山頂までは登らずに帰りました　冬の山は他のシーズンと違って過酷ですね
風が強いと　寒いだけと思っていたのですが　目が開けられなくて辛かったです
こんな時　ゴーグルがあると　とても快適なんだろうなぁと思いました

天狗が城が　さっきよりも増して赤く染まってきました
御池のほうが気になったので　そっちに向かいます

初めて凍った池の上に立ってみました　池の端の方の氷は分厚く
自分が乗っても　まったく大丈夫でした　10ｃｍ程の厚い氷になっていました
でも中心の方は不安なので　そっちの方には怖くて行きませんでした

足元はこんな感じです　意外と綺麗な氷です　2月頃にはもっと厚くなるんでしょうね

流氷のような感じの割目が　多く見られます　固まっては融け　押し合い
凍りどうしのぶつかり合いで　亀裂が入っているのでしょうか？

場所によってはこんな感じで　わずかに凍って　くっついているようにも見えます

帰り道の雪の残った場所です　やっぱり寒かったぁ
ホット紅茶を持ってきてたのに　車に置き忘れてしまったのが残念
寒いところでは　暖かいのを飲みたいですよねぇ

でも　初めての経験が2つもできた登山で　自分にとっては収穫ありでした
次回は　暖かい飲み物　置き忘れないようにしようっと♪