ホワイトアウトを経験しました ~くじゅう連山~

午前5時半 牧ノ戸峠 氷点下2度 峠の下では星が見えていたのに ここは…
真っ暗だと よく分らなかったけど フラッシュを焚くとこのとおり 吹雪いてます
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仕度を済ませ いざ出発 今日は前回中央に行けなかった 御池を目指します
たぶん 分厚い氷に覆われているはず 夜が明ければ 天気も回復するでしょう
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樹氷のトンネル 樹木の中はハラハラと舞う 粉雪程度
ギュっギュっと 雪を踏みしめる音が 闇の中に聞こえます
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樹が無くなるとこのとおり やっぱり吹雪いています この先が不安です
もうすぐ夜が明ける 夜が明ければ 様子も変わるでしょう
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それにしても 真っ暗なのに 雪の中は綺麗です
前回登った時は 此処には雪も無く 地面は凍った土でした
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サラサラとした雪は 足につかないので とても歩きやすい
踏みしめられて 硬く締め固められてても 柔らかく感じます
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先に 幾人もの人が踏み固めて 綺麗に道が出来ています
狭い道は 黙っていても このとおり歩けば 目的地に連れて行ってくれる
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夜が明けてくると 気分が良くなります さっきまで足の裏が冷たく感じてたのに
興味が他に移ると そのことすら感じさせなくなっていました
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白と黒の世界です 他の色のない世界 この時間帯だからだと思うのですが
この先 もっと凄い事になってしまおうとは 思いもせずに 先に進みます
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意外と周囲が良く見えていますが その先は真っ白で どうやらガスのようです
それでもさっきから 似たような状態なので 気にもとめず 気分よく進んでいました
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先の方 ガス(霧)が濃くなってきますた 途中で先に行った人が戻ってきました
なんでも この先で視界が数メートルまで落ちて 危険を感じて戻ってきたとのこと
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その人とすれ違って 暫くすると 見通しがだんだん利かなくなってきて
これのことを言ってたんだなと感じながらも もうチョット もうチョットと
先に進んで行きました そのうち 真っ白で何も見えなくなりました
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そのうち 不思議な感覚に陥りました 目を開けているのに 何も見えない
白だけの世界… これが「ホワイトアウト」だと知ったのは 後のことでした
地形すら判別ができない このままだと迷ってしまいそう そう思うと怖くなり
ここで引き返すことにしました これが良かったのかどうかは分りませんが
もう少し時間を遅らせていたなら たぶんこの現象に惑わされる事も無く
予定通り御池まで行けたことでしょう 心残りですが次の楽しみという事で

ホワイトアウト
雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象。
ホワイトアウトの状態に陥ると、錯覚を起こしてしまい、雪原と雲が一続きに見える。
太陽がどこにあるのか判別できなくなり、天地の識別が困難になる。
また、太陽光が遮られ、足元の風紋も見えなくなる場合もある。
(以上:ウィキペディア

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引き返して 少し標高が下がると さっきまでの風景が嘘のよう
ガスがまったく無くなっている でも山の上の方は まだガスは掛かっている
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あの上から もうこんなに降りてきていた
今すれ違った人達は 大丈夫だろうか ガスが晴れてくれればいいが…
下に行くほど 樹高は高くなり 樹氷が栄える 先を急ごう
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何気ない道のように見えるだろうが 踏み固めたところ以外は 意外と雪深い
一歩踏み外すと スネくらいから 深いところは膝上まで埋まる
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薄日が射してきて 先ほどまでとは 違った景色に見えます
此処はどこ? って感じの景色ですよね
大分市内には雪の「ゆ」の字もありませんから(笑)
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徐々に青空が見えてきました 樹氷が栄えます
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樹氷のトンネルも 夜見たものとは別物のようですイメージ 19
授業の合間を縫う登山道を 幾人もの登山者が通り過ぎて行きます
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字に照らされた樹氷と青空 コントラストが綺麗です
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氷の結晶が 刺のように幾本も生えています 不思議な光景です
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ひよこサブレのような形の岩 目出し帽のような部分から 白い目のように見える岩
面白いですね 岩の窪みにでも 雪が残ったのでしょうね
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崖っぷちの岩にも 雪で綺麗に化粧が施されています
なんだかライオンの夫婦の横顔ように見えるのは 自分だけでしょうか?
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雪肌がキラキラしてて とても綺麗でした これらが見れただけでも収穫です