三股山 ~初夏のくじゅう連山~

6月14日土曜日 先週登った平治岳を
向かいの山から眺めようと午前5時に家を出た
既に明るくなった空は雲もなく登山日和
直入側から大船山を見上げると頂上も晴れていた
 
暫く進み、久住側から久住山を見上げる頃には
山頂付近にガスが掛っているのが見えた
 
どうやら長者原方向からガスが流れ込んでいるようだ
くじゅう連山の眺望は望めそうにないが 三股山を目指した
 
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牧ノ戸峠と長者原の中間点付近にある大曲の駐車場
6時50分 既に車はいっぱいになっていた
 
なんとか1台分の隙間を見つけ車を止め支度をする
此処から登ると長者原から登るより
少し時間が短縮されるので 皆がこぞって此処に駐車する
 
初めての三股山 登山道がどんな感じなのか楽しみ
駐車場を6時55分に出発 三股山を目指し
 
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15分ほどで作業道に出る 此処から少しの間道路を歩く
 
途中でコンクリート舗装もなくなり 砂利道をもう少し行く
作業道を15分弱歩いたところで谷に下り すがもり越に向かう
 
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岩の転がる登山道を 黄色い目印を見ながら進む
黄山も三股山もガスに隠れて 全く見えない
 
岩場の登山道を15分弱で峠に到着 時刻は7時45分
初めてのすがもり越の避難小屋 開放的な小屋だ
此処で約10分ほど小休止 
 
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此処から三股山の登山道に取りつく
山頂はガスの中 見晴らしは期待できそうにないが
一縷の望みを胸に山頂を目指す
 
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ガスの中に入る 下を見降ろすが
すがもりの小屋は見えなくなっていた
 
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少しの岩場を登ると 傾斜がなだらかになり
その先の山頂らしき場所が見えた
 
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8時28分 西峰に到着 ゆっくり歩いても35分で着く
生憎のガスで見晴らしは良くないが 広い頂上は良い感じ
幾人かの登山者が休んでいた
 
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10分ほど休憩していると ガスも晴れてきて周囲の状況が分かる
此処から三股山本峰に向かう登山道が見えてきた
 
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その先に進むこと ほんの数分で小さな谷に下りる
この谷筋からのわずかに見える景色がまた素晴らしい
右は岩や青々した木々が映え 左斜面はミヤマキリシマ
手前の株もミヤマキリシマのようだが 時期が過ぎているようだ
 
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9時5分頃 西峰から約20分で 三股山の本峰に到着
三股山の最高峰で 標高は1744.7m
 
この本峰から 向かいにある北峰に行き
目前の大鍋と小鍋を巡るコースがあるらしい
 
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本峰から南峰に向かう途中の景色
時折 奇岩が現れて目を楽しませてくれる
この岩はいろんな表情が合わさっていて面白い
 
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本峰から南峰に向かう途中から見える北峰 頂上に人影が見える
紅葉の時期は赤と黄色の紅葉に緑が映えて
奇麗だというので この秋に ぜひもう一度来たい
 
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南峰に到着 本峰から此処に向かう途中話し込んだりして
時間を食ってしまって 本来の所与時間は不明だが
3~40分で到着 そんなに遠い距離でもなく
アップダウンもそれほどきつく感じなかった
 
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ガスも少し晴れてきたときに見た平治岳
山頂付近から大戸越までの山肌が見事に染まっている
この右側にある北大船の稜線も見事な色に染まっていた
霞んでいなければ もっと奇麗に見えただろうに
 
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南峰のテラスから 坊がつるを見降ろす
法華院温泉山荘やキャンプのテントが沢山見える
この一帯にもミヤマキリシマの株が沢山あるが
多くが枯れた状態だった 聞いてみると
以前ストーブから火が出て この辺りが焼失したとのこと
ヤマキリシマの群生地だったらしいが勿体ない話だ
 
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南峰テラスからの山々の眺望はとても素晴らしい
右端から星生山に始まり 硫黄山 星生崎と続き
久住分れの鞍の先には 久住山 天狗が城 中岳
稲星山 白口岳 鳴子山 大船山 北大船山 平治岳
くじゅう連山の全ての峰が一望できる 最高のロケーション
 
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南峰の西側に行けば その斜面越しに本峰と北峰とⅣ峰が
間近に見え Ⅳ峰越しには西峰も見える
至る所にミヤマキリシマが咲き誇り
ベニドウダンや ツクシドウダンの花々も
青く茂った葉の下で 可憐に咲いている
 
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帰り道 本峰側から西峰の脇を下っている時の景色
ヤマキリシマが最盛期の頃だったら たぶんここは
平治岳にも負けるとも劣らない見応えだと思う
 
想像した以上に登りやすく 稜線歩きの心地良さ
持っていたイメージを よい方に裏切られた登山だった
今度は紅葉を見に もう一度来てみたいと思った