途中の道に雪が残っているかと思ったが、殆ど無く
駐車場だけが雪で真っ白になっていた。
アイゼン等の準備を整え、出発したのは4時15分頃。
約20分で急坂を登り終え、その後10分で沓掛山を越えた。
肉眼では分かりにくいが、細かな雪が沢山舞っている。
この後は比較的緩やかな登山道が続く。
土曜日の早朝。マイナス5度以下の気温にもかかわらず、
後先に複数人の登山者が、各々の目指す頂に向け歩いて行く。
今日は風が強くなく、とても歩きやすかった。
とは言え、マイナスの世界。足の指先は冷たい。
もう少し歩けば身体も温まり、その感覚も薄れて来るのだが、
今が正念場。もうちょっと我慢して先を急ぐ。
夜間の雪中登山はとても気分が良い。
というのも、ヘッドライトが非常に明るく感じる。
遠い木々まで光が当り、反射光がさらに周囲を照らしてくれる。
今日は月も大きく、時折月明かりが射して自分の影ができる。
遠く星生山もその姿を薄らと確認することができた。
ただ残念なことに、写真には写らなかった。
久住別れの山小屋で少し休み、久住山を目指して進む。
久住分れ付近のガレ場も、雪のお陰で多くの石は埋もれ、
とても歩きやすい。これが冬登山の長所。
久住山山頂に到着したのは6時40分頃。
日の出までには30分以上ある。
風邪をしのぐ場所が少ない山頂で、長時間の待機は酷。
でも風が無いので、意外にも苦も無く待つことができました。
山頂には僕以外にも2名の登山者。
一人は福岡の人で毎月2回ほど、何処かに登っているとのこと。
日の出まで、いろんな話ができました。
陽が昇り始めたのが7時7分頃。待ちわびた時間です。
時折ガスが掛り、陽が見えなくなることもありましたが、
目的の御来光は、
なんとか見ることができました。
陽が昇ると、山頂からの眺めは最高です。
星生山、三俣山、天狗が城、中岳、稲星山、大船山。
それぞれが雪で奇麗に化粧されています。
この後、御池に寄って、避難小屋で食事をしようとしたのですが、
その時のハプニング…
コーヒーやカップラーメン用に持ってきた水。
その水をペットボトルに入れていたところ…
中が若干凍っています。放置しておくと徐々に氷が増え、
結局、家に持ち帰った時も氷が結構な量残っていました。
避難小屋の外観はこんな感じです。
幾分か雪に埋もれています。
この後、御池の凍った湖面を歩いて帰りました。
行きは真っ暗だったけど、帰りは晴天の下、
雪化粧した山々がとても奇麗でした。
下山したのが11時頃。
とても心地よい一日でした。