GWのくじゅう朝駆け

 
2日に夏木山で再開した人との話の中で 朝駆けの心地よさを思い出し
GW後半に天気が良ければ是非行ってみようと思っていた
 
5日午前0時半 まだ筋肉痛の残る足を誤魔化しながらリュックを担いで家を出る
車を走らせ途中コンビニに寄る 2日にもコンビニでおにぎりを買って行ったのだが
セブンイレブンでお握り全品100円だったので この日も別のセブンに寄って
おにぎりと セブンカフェのホットのラージサイズを買って牧ノ戸に向かう
 
途中 キツネ タヌキ シカ 達の見送りに逢いながら 車を走らせた
天気予報でが晴れなのに ほぼ満月の空には雲が立ち込めていた
大丈夫かな? ご来光は仰げるかな? そんな心配がよぎる
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牧ノ戸の駐車場に着いたのは2時を少し回っていた 駐車場には沢山の車
GWとはいえ この多さには驚いた これまでにここまで多かった日は無い
駐車場の7割方は埋まっているのではないか といった感じだ
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いつもならドアが降るオープンできる 両側に車の無い場所を選んで駐車できるが
数少ない空いた場所から選ぶしか手立てがない いつもの登山口近くに
空いているスペースを見つけそこに止めた トイレを済ませ車に戻る
 
多くの車にはまだ人が乗っていた 朝駆けの人たちが時間つぶししているのか
それとも車中泊の人たちか はたまた空模様の様子をうかがっているのか…
 
というのも空は明らかに曇天 満月さえも全く見えない ましてや外は
霧状の雨が待っているという状態 それでも稜線は薄らと見えるので
低い雲ではなさそうだ 心配になって気象庁のレーダーナウキャストを見る
 
なんと上空には雨雲が近づいてきていて 1時間後には5mm程の雨の予報
1時間となると久住分れの山小屋までは到底たどり着けない 途中で降られる
 
もう一度気象庁のデーターを確認 今度は高解像度降水ナウキャストを見る
するとこちらには殆ど雨の予報が無い 降る降らないは運に任せるしかない
一応降られてもいいように雨具を装備し 2時50分に登山口から登り始めた
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10分程前 先に登山を開始した人たちが居た 振り返ると 別の人たちもヘッドライトを点け
順次登山の準備を開始していた このくらいの雨なら日の出の頃には上がっているだろう
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木のトンネルを抜けて行く このコンクリート舗装がどうも苦手だ 特に下りは特に
疲れた足には非常に良くない 自然の石段なら高さが様々で歩きやすい場所を選べるが
同じ高さに揃えられると 選択の余地がない それと傾斜した舗装路だと 下りは常に
つま先が下を向く 即ちふくらはぎが常に縮んだ状態になる 疲れた時は伸ばしたいのに…
 
などと 仕方のないことを考えながら 一歩一歩ゆっくりとしたペースで登って行くと
最初の展望所に到着 登山口からちょうど10分 ここで上着を一枚脱いで更に先へ
木製の階段付近まで到着 登山口から17分 最初の急坂をなんとかクリアした
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再び木のトンネルを抜ける 冬に来れば霧氷のトンネルでとても奇麗だが…
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沓掛山の頂上近くに着いたのが3時18分 登山口からほぼ30分経過 先に人の灯りが見える
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沓掛山から15分で 板敷きの路面を抜け 右斜面が崩壊した場所に出る
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この先また少し登って約5分 少し広いなだらかな場所に着く ここからまたダラダラとした上り
そして急に石の階段を登ってプラス15分で扇が鼻分岐に着いた 登山口からほぼ1時間の場所
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ここから 星生分岐を抜け 西千里を抜ける まだ僅かに霧雨が舞っている
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久住分れの山小屋に着く ここを抜け 岩場を歩き 少し下れば山小屋がある
石がゴロゴロした斜面を下ると 平らな場所に下り着いた 山小屋の前で振り返ると
さっきまで見えなかった月が 煌々と輝いていた 斜面には後続の人が下って来ていた
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山小屋で10分程休憩して出発 上層の雲がそこそこ残ってくれれば 奇麗な朝焼けが拝める
淡い期待を胸に 月明かりの下を先へ急ぐ さて何処に上がろうか 前回は久住山だった
あれから二カ月経っている 日の出は大船の方向 度の峰からも似たようなもの
そう思い 迷いながらゴロゴロと石が転がったガレ場を 月を眺めながら歩く
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足場が比較的よくて 山頂が最も近い 天狗ヶ城に目標を決めた 山小屋から25分程で到着
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時刻は午前5時 天狗の峰には3人の先客が居て もう一人同時期に逆から登ってきた人が居た
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東の空が焼けてきて 空の色も濃い青と 薄い水色に オレンジ色がとても奇麗に見える
陽が昇る東側には 右に中岳 左に大船山の稜線が影となる あの向こうには佐賀関半島
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日の出のときは 日の出だけでなく 西の空には大きな月が 沈もうとして傾きながら
曙の空で陽の光を写す鏡のように 最後の輝きを魅せていた 久住山の姿もとても奇麗だ
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5時30分 立ち込めた雲の間から 雲を焦がしながら陽が昇る いつ見ても良い色だ
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放射状に 陽の光が雲の隙間を抜け 間もなくこの山頂を照らそうとしている
隣の峰に数人の人影 その近くの雲に光が見えた 彩雲だ
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明らかに光の無い雲の一部が 輝いている 何とも不思議で 奇麗な光景
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陽が昇り 足元にもその光が差し込んでくると 周囲を赤く染める 昼間には見られない色合い
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いい感じに明るくなってきた さてこれからどうしよう 元来た道を戻るか… それとも…
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結局 中岳に向けて歩くことにした 時刻は5時50分 岩場の急な坂道を歩く
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急な岩場だが 案外とすんなりと歩ける登山道 とは言え以前に転倒し膝を怪我した道
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慎重に下って次なる目標の中岳を目指す 天狗ヶ城から20分 順調に中岳の到着
頂上の標識の向こうがさっきまで居た天狗ヶ城 その向こうが星生山 遥か向こうに涌蓋山
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さてここから引き返すか… 時刻はまだ6時15分 帰るにはまだ早い 逆から降りよう
ここもまた急な坂 岩肌のロープとはしごを使って下る 
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下まで降りるのに約10分 避難小屋に帰るか 稲星にするか… 久しぶりに稲星山に登ろう
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緩斜面を登る 他の山と違い サラサラとした感じの山で 大きな岩が殆どない
山頂付近からの眺望 中央に天狗ヶ城 その右に中岳 山肌にはさっき通った登山道が見える 
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稲星の山頂の印象はホクホクした感じの大地 再び登っても似た感覚だ 向こうには阿蘇が見える
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さて ここから久住山方向に下りて 久住山にでも登ってみようか そう思いここを立つ
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分岐まで下ってみると 久住への登りが結構きつく見えた 足首も痛み始めている
仕方なく避難小屋の方向に行くことにした 中岳方向に向けて歩みを進める
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7時15分 避難小屋 冬場には大変お世話になった場所 風雪を防げる とても良い場所
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ここでチョット寄り道 御池がハート型に見える場所に移動して写真に収める
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ここからまた避難小屋の戻って 今度は凡字の彫っている場所を経由して戻ることにした
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ここからは早い 先を急いで戻るだけ 人が増えてきた たぶんラッシュになるんだろうなぁ
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山小屋前には 登山者が一息ついていた 目の前の久住山を眺める人も少なくない
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時刻は8時 7時前に出発した人たちが 西の千里を歩き 峰々を目指していた
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8時10分頃の扇ヶ鼻分岐 登り始めて1時間経過の人たちが休憩している
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下る途中 崩壊地の脇にピンクの花があるのに気付いてよく見ると ミヤマキリシマだ
咲くにはまだ早いだろうに 幾つかの花をつけ つぼみも膨れかけていた
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沓掛山はご覧のとおり 見えないところにも沢山の登山者 老いも若きも入り混じっている
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ここで5~10分のロスタイム ひと通り行き過ぎるのを待ってようやく下山ができる
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峠を越えたのが9時過ぎ ここを過ぎれば後は下るだけ 駐車場が見えるところまで下り着いた
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途中で見掛けた黄色いスミレ? 小さい花だが奇麗な色していた
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無事に下山 時刻は9時22分 6時間半の山歩き 膝が少し痛いが 堪能してきました
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この時間から登る人もいるんですね って これが普通なのかもしれないですね