低山散策 『元越山』 581.5m ~カケスの羽 見ぃ~つけた~

自分の住んでいる近くの○○というのは 知っているようで 知らないことが多い

○○とは 何でもいい 例えば公園 遊園地や動物園 又は観光地やランドマーク
意外と近いところでも ちょっとした煩わしさがあると 意外と行ってなかったりする

煩わしさの種類も様々で 費用だったり 移動手段だったり 興味だったりする

自分自身 大分に居ながら おさるの高崎山には 20年近く行ってなく
別府の地獄めぐりも同じで 間欠泉の竜巻地獄に至っては 40年近く行ってない

それと似たようなもので 田舎の近くの山で 知らな山が多いことに気づく
大分県佐伯市といえば 城山だが此処は何度も登ったことがある 濃霞山も同じ
これらは100m前後の低い山で 誰でも気軽に登れるし そんなに苦にならない
20年以上も昔だが どちらの山も マウンテンバイクで登ってたこともあった

それは別として 郊外には少し高めの山がある 尺間山 彦岳 そして 元越山
よほどの理由がなきゃ登る事もなく 登ったことがない山は いつかは… と思ってた

そんな中のひとつ 元越山に 実家に寄ったついでに登ってみようと 足を延ばしてみた
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本来なら 正規のルート(オレンジのコース)を辿るところだが 今日は時間がない
できるだけ時間の短そうなコースを選ぶことにした しかし登山ルートなど知りもしない山
地図だけの知識でルートを探す 地図には山頂付近まで林道が通ってる
この林道を使えれば 距離と標高が稼げるのでは?と 浅はかなことを考えついた
だが 車で何処まで登れるか分からない 取りあえず「行ける所まで行って
そこから歩くことにしよう」と決め 佐伯市の東部 元越山の麓 佐伯市木立という地域の
小中尾のダム湖の傍 車一台やっと通るような林道を どんどん奥に進んで行った

途中 ダム湖の周囲は 冷たく寂しい感じの空気が漂うが やがて周りが開けて来る
林道の路面はコンクリート舗装で 意外と走りやすい ただ 所々に落石がある
石や木の枝が車の進路を阻むので これらを除けながら車を進めることになった

そんな道だが 以外にも車が通ったタイヤの跡が見られたので 安心することができた
ダム湖の所では舗装も古く 不安が多かったが 登るにつれ舗装も新しく 走り易くなる
標高が240mの付近で分岐があって 登ってきた林道の舗装も その先で途切れていた
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分岐には 「元越」の文字 此処から入って行くらしい 車を道路脇に止める
靴を履き替え 杖を準備する 今日はいつものリュックは用意していなかった
車にいつも乗せている 温泉セットのリュックから着替えを取り出し そこに
水と麦茶のペットボトルを仕込む さて行こうか! 時計は13時45分を指していた
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この先は 佐伯市森林組合の管理する林道 ロープが張られ 車両の通行は禁止
道はしっかりしているようだ 此処から歩いて登る 頂上までの標高差は約330m

そもそも今日は雨の予報だったので 山歩きは諦めてたが 天気がもちそうなので
行くことにしたため山を歩く服装でない ズボンはジーンズ 歩きつらいが仕方ない

高々600m弱の山 1時間程度歩きさえすれば それなりの場所には着く
そう思い 林道のロープの脇をすり抜けて 未舗装の林道を歩き始めた

スグ先に苔生した舗装が眼に入る 結構な急坂だ 路面が傷まないように
舗装をしているようだが… これが良くない 湿っていて 苔がとても滑りやすい
杖を駆使して 滑りながらも 50mくらいある坂を なんとか登り切った
「帰りは気をつけなきゃ」 まるで濡れた凍結路面のようだ 車両進入禁止に納得

杉の間伐後 1年くらい経った場所を横目に先に進むと 10分程で分岐に着いた
進行方向は直進 分岐は斜め上の方に折り返して登って行くようになっていて
そのの裏面には 元越を指す標識が取り付けられていた これは有難い 迷わずに済む
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林道は 全般的にこのくらいの傾斜 足にはちょうど良いくらいの負荷が掛る
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更に10分程進むと 林道に擦り合わせたガードレールが眼き入ってきた
そこには建設途中の 新しい立派な林道があった
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新しい部分を歩いてみたが すぐ先で道は途絶えた
車を置いたあの延長に繋がるのだろうか?
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林道の2つ目の分岐 手前から歩いてきて 左上に進む 見づらいが中央部には
元越を示す道標がある 真っ直ぐ進むと下っている 全く違う場所に行くようだ

この辺りを歩いている時に 遠くから 何やらエンジン音が聞こえていた
何処かで伐倒作業でもしているのだろうか? それともバイクで林道をツーリング?
などと 色々考えつつ登っていたら その先で軽トラックとすれ違った
登ってきた路面に タイヤ痕はなかった この先何処かに通じているのだろうか?
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14時20分 第3の分岐に辿り着く 此処にも「一般車通行禁止」の表示
なるほど 他からも車で此処に来れるようだ 此処まで来ると尾根筋は近い
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その分岐脇にあった 壊れたイノシシの罠 手前に扉があるはずなのに それがない
放置されてずいぶん経つのだろう 壊れたのか それともイノシシが居なくなったのか?
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分岐から5~6分歩くと それまで佐伯市(西)側の斜面を登っていたのが
東側に出る 見晴らしの良さそうな場所があった ちょっと立ち寄ってみる
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「此処から空の公園に続く道があるのか」 空の公園というのは佐伯市米水津にある
海岸沿いの断崖の 峠に作った公園で 眺めの良い場所 冬場は正面の水平線から
奇麗な朝日を拝むことができる 正月の日の出スポットでもある そこに行けるらしい
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眼下には 米水津湾と 集落 色利浦 宮之浦 が見え その向こうは太平洋
見えはしないが 正面にはアメリカ大陸がある 今日は霞んでいて水平線すら見えない
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さて 山頂を目指して 先を急ごう 道標も今までと違い 立派になっている
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先程の場所から約5分で 林道ともお別れ 此処から山道になる
丸太で組んだ 朽ちたスロープを登る 途中穴が開きそうなところがあった
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尾根筋に入ると 残り400mの表示 平地の400mだと大したことはないが
山道の400mは 平地の1.5~2倍の距離を感じる さっさと先を急ぐ
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14時45分 車から歩きだしてちょうど1時間で頂上に到着 正面に太平洋が広がっている
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元越山の頂上の標識 標高581.5m 決して高くはないが 眺めの良い山だ
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一応 記念写真 素のままの顔なので 一応 隠させていただきました(汗)
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頂上に置かれた 四方の見通しを示す標識 各面に見える山等を書き込んでいる
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東面 九州の最東端「鶴御崎」 その向こうには四国の山々
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南面 日向灘や深島が見えるらしい
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西面 「祖母」「傾」や「大崩山」 「久住連山」に「由布岳」も見えるのかぁ
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北面 「彦岳」の向こうには佐賀関も見える 四国の「佐多岬」も此処から見える
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10分程 ここで休憩して 14時55分帰路に着く 来た道を帰るとしよう
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尾根筋の道 歩くのに支障のない道だ 足元も意外と滑らず 歩きやすい
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途中に沢山あった野苺 「ホウロクイチゴ」というらしい 果肉の表面に毛が生えていて
赤く熟した実を食べてみたが 毛が邪魔をして飲み込めなかった 味は悪くない
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鳥にでも食べられたのか 熟して落ちたのか 果肉がなくなった部分 花のようにも見える
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帰りに 水たまりに浮かんだ鳥の羽を見つけた 青い色がとても奇麗だ
この羽の主は 「カケス」 で この羽は 雨覆という部分のもの
キラキラ輝く青色が 宝石のように奇麗だ カケスも近くに居たことを初めて知った
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車に戻ったのが 15時55分 寄り道しながらだったので 帰りもちょうど1時間
身体にも 脚にも 適当な負荷が掛る いい感じの山歩き
初日の出に とてもいいビュースポット 一度ここの朝陽を観たいなぁ