久住連山から見る 日の出と雲仙普賢岳 ~さすがに徹夜は疲れました~

4時40分 地平に明かりが射し オレンジ色に染まり始める
上空のプルシアンブルーから オレンジへと移り行く このグラデーションが好きだ

まだ肉眼では さほど明るくはないが 明らかにさっきまでと違う

いつも感じるのは この景色は 此処に居るものしか体感できない
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5時を回る頃 だいぶ明るくなってきた あと30分もせぬうちに 陽は昇る
山肌が 朝焼けに映えてきた 朝陽が昇る前の時間 湿った感じの空気と
柔らかく 暖かな やさしい光に包まれるこの時が 何ともいえない
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5時10分 地平の赤さが増す 実際に近い見え方がこれ 鮮やかに焼けた空
薄く放射状に延びる光の筋で それが今 何処にあるか 知る事が出来る
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5時20分 それまで雲の上を照らしていた光は 雲そのものを照らしはじめる
燃えるように輝きだす雲 大船山は依然として 影のようにしか見えない
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5時30分 ここまで地平に近いところからの 日の出は初めてだ
空気が澄んでいる事 雲が少ない事 好条件が重ならないと見られない

赤く焼けていた雲は 黄金色に輝いて 見ていて飽きない
実際の太陽はもっと赤黒く ブスブスと 煮え滾る 鉄のような色
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さっき頭を見せた太陽は ほんの1分程で ここまで昇ってくる
1分間に 0.25度の角度の早さで 昇るのだから 早く感じて当然だ
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隣の天狗ヶ城 12~13人は登っている 思い思いの場所を写していた
昇ったばかりの朝陽に照らされ 皆心なしか 赤く染まっている
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こちらの峰にも 10人近く人がいて 各々好きな構図の写真を撮っていた
この女の娘 カメハメ波のようなポーズ 面白い写真が撮れそうだ
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空の上の月 こちらも奇麗に見えている 
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それにしても こんなに空気が澄んでいることは 珍しい
植物は緑に 空は青に そのものの色が そのまま目に飛び込んでくる
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阿蘇も心なしか赤く染まっている すぐ近くの山だが
近年ではPM2.5のせいで こんなに見えることは少ない
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根子岳 険しい山だが ここの東峰や西峰にも 登ってみたい 
中央部の天狗を 間近で見てみたい どんなに迫力のある景色なのだろう
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西の方向 熊本の方に目をやると その先に何やら高い山がある
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あの尖った頭… 雲仙普賢岳だ 火砕流という言葉を知ることとなった山
御嶽山同様 火山の脅威をまざまざと見せつけられ 身近に感じる山だ

その下の方には 海岸線らしき部分も見える あれが島原の街?
その手前は殆ど山に隠れているが 熊本の市街地ということになる

夜景で山口県の街灯りが見えるのだから 距離がほぼ同じ島原が
こんな風に見えてもおかしくはない でもここまで見えるとは思わなかった
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北の方向に由布岳鶴見岳 手前の山がミヤマキリシマで有名な平治岳
どの方向を向いても 山が近くに感じる 最高のロケーションだ
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天狗ヶ城からの眺め 中央に星生山 その右手には硫黄山の噴気が上る
硫化水素を含む噴気が 年中出ている活火山 此処もいつかは噴火するのだろうか
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久住分れからの由布岳 山並みが重なり 薄い雲が峰を強調させる とても奇麗だ 
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こちらは反対側にある 阿蘇山の姿
陽が高くなると山肌のコントラストが増し
その存在感が強調される 
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7時15分 まだ登山者が疎らな時間 西千里ヶ浜を下る
気温はまだ10度台 陰に居ると肌寒い 夏というのに勿体ない気温だ
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その道の脇に沢山ある イタドリが 赤い花を咲かせていた
何気ない雑草なのだろうが 朝陽に映えて とても奇麗に見える
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帰りの道 ゆっくりゆっくりと進んで行く 見晴らしが良いので気分良く歩ける
正面の遥か先に見える峰は 英彦山 その左の窪んだ所は日田から福岡に向かう
日田の手前に見える山が 涌蓋山 その手前が 黒岩山
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沓掛山まで戻ってきた これを越えれば そんなに遠くない
それにしても疲れた 昨夜は山頂で一晩中星空を眺め
久しぶりの徹夜に 頭がボ~っとして 脚もガクガクしている
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いつになく 慎重に岩肌を登る ここで怪我をしたら 笑い話にもならない
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年甲斐もなく 徹夜の登山などしてしまった 帰りは途中 駐車スペースに車を止め
2度ほど 仮眠をとって帰った 翌日はというと 一日中ゴロゴロとしていた
さすがに徹夜は身体に響く 今度はテントを背負って 坊がつるにでも出かけてみよう